2022年に『世界の敵』が登場すると予想していた人おりゅ?

ついでにリアルで「世界を敵に回してでもキミの味方をする」人まで見られるとは思わなかったよねえ。




国連総会の緊急特別会合 ロシアを非難する決議 賛成多数で採択 | ウクライナ情勢 | NHKニュース
ということでクリミアの時よりも更に踏み込んだ形での決議が出たそうで。

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻をめぐって開かれていた国連総会の緊急特別会合で、ロシアを非難し、軍の即時撤退などを求める決議案が賛成多数で採択されました。決議案には欧米や日本など合わせて141か国が賛成し、ウクライナ情勢をめぐるロシアの国際的な孤立がいっそう際立つ形となりました。

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻をめぐる国連総会の緊急特別会合は2日午前、日本時間の3日午前0時すぎから3日目の日程がアメリカ ニューヨークの国連本部の総会議場で行われ、各国の代表などが演説しました。

国連総会の緊急特別会合 ロシアを非難する決議 賛成多数で採択 | ウクライナ情勢 | NHKニュース

何とでもいえる後知恵でぶっちゃけてしまえば、だったら前回クリミアの時にもっと強く制裁しておけば良かったんだよね。
今回ほどグダグダじゃないにしてもあれだってどう見てもロシアの侵略だったわけだし。そうすれば今回のウクライナの悲劇だって抑止できた可能性が高かったはずでしょう。ウクライナ自身もそう言ってきたものの、それどころか事実上黙認どころか容認(それは北方領土問題があるからと色々と配慮を重ねていた日本も同罪である)してきた私たちの結果が、今のこの現状ですよ。ザ・後の祭り。
でもまぁそれを言ったら、80年以上前のミュンヘンでも同じことをしていたわけだし。某a氏が言う通りやっぱホモサピは滅びた方がいいかもしれない。


そんなまるで成長しない私たちのことはさて置くとして、どちらにしても遅まきながら見事に『世界の敵』認定されつつあるプーチンのロシア、という構図はやっぱり予想を越えている展開だと素直に驚いています。
2022年の現代世界においても今尚『絶対的悪』のイコンでもあるナチスヒトラーウクライナに投影しながら侵略戦争を始めたプーチンが、当時のヒトラーを超えるレベルで『世界の敵』認定されつつあるのは一周回って皮肉が効いているとも思ってしまいますが。
こんな勧善懲悪な展開、アニメや漫画などでやったらオタクな私たちからするとまぁ「リアリティ()がないwww」子供向けだと鼻で笑っちゃうプロットですよ。
でもこれは、現在進行形でどう見ても擁護しようのない侵略戦争で人が死んでいる現実であり、アニメじゃない。





……ほんとのことさ~のはずが、そんな善意ある人たちの決断による『世界の敵』が登場する事態になっても、やっぱりこちらもフィクションでありがちな「世界を敵に回してでもキミの味方をする」愉快な人たちが登場してしまう。やっぱホモサピ以下略。

まぁそういう思想や内心を持つのは自由だとしても、ここまで広言できてしまうのはすごいなあとこちらも素直に感心します。それはその人の資質と言う意味でもそうだし、そしてそれだけの言論の自由がある日本社会という意味でも。
しかしリアルで「世界の敵」だけでなく「世界を敵に回してでもキミの味方をする」な人を見られるとは思わなかったよねえ。上記のような国連の情勢=事実上の『世界の敵』認定であるのにもかかわらず、棄権すらせずに反対をするなんて。
ただの人ではなく、有権者に選ばれている政治家でもあるんですけど。他者からどう見られるか意識せねばならない彼ら彼女らは様々な思惑からそうしたポジションをとっているのでしょう。
そのポジションは概ね邪悪か無能かの二点に集約される。

  • 自分の支持者たちを満足させるために言っているのであれば邪悪であるし、
  • もし本気で自分のイデオロギーからそれを言っているのであれば無能である。

どちらにしてもそこにあるのは、ウクライナの現状よりも自分たちの利益を優先させる、というこれ以上ないほど自己中心的な態度である。
しかし合理的ではありますよね。『世界の敵』の存在が大きければ大きいほど、別の意見を言う自分の存在を喧伝できるのだから。
世界は希少性でできている。
グスタフ・カッセル先生が言ったように、経済学的にはやっぱり正しいやり方であります。
現代日本政治でその手法を採っているのがそれぞれ政治的ポジションの両極にいるだろう上記れいわと維新というのは、まぁやっぱりそんな希少性の原則を考えると色々とさもありなんと察してしまうお話ではありますけど。




正当性があるかどうかは別として、こうした「世界を敵に回してでもキミの味方をする」というカウンターの人たちがいることで、尚も世界の敵が存続できる可能性がそれなりにあるのも間違いないわけで。
かくして世界は予測不能な複雑さを持っていく。だって我々は希少性に惹かれてしまうのだから。それは物語=ナラティブでも同様に。
つまるところ陰謀論として。そうそうロシアは分割されそうになったから仕方ないんだもんね。
いやあこの『地球都市物語』のプロットを書いた人才能あるよねえ。コロナから『世界の敵』まで展開ちょっと早すぎるし、陰謀論侵略戦争や戦争擁護なんて展開はリアリティなくて無理があるとも思うんですけど。

「それはすべての時代の中で、最良の時代であり、最悪の時代でもあった。英知の時代であるとともに、愚鈍の時代であり、信念の時代でもあったし、不信の時代でもあった。それは光の季節でもあれば、暗闇の季節でもあったし、希望の春でもあれば、絶望の冬でもあった。」

書き出しはこんな風に書いておくのはどうかな。


みなさんはいかがお考えでしょうか?