『ファイアーエムブレム エンゲージ』ルナティック攻略日記 まとめ

初見ルナティック・クラシックモード
全生存・全回収
成長吟味なし(今作もほぼ固定成長できそうなので開発ありがとう)
DLCあり
ストーリー上の直接的ネタバレはしないものの、マップ攻略で意図せずするかもしれないでご注意を


ということで大体130時間位でクリアでした。普通に大作ゲーム並のプレイ時間やってるのでファイアーエムブレムおじさんとしても満足度は高いです。
戦闘はもちろん、さすがに風花雪月と比べるのはアレでも、少なくともifや覚醒よりは思ったよりずっとまともなシナリオじゃないかと。キャラクターがアレなのは、まぁ、時代の要請というヤツじゃないかな。
以前の日記でも書きましたけど、ユニットにスキル習得だけでなく指輪の付け替えで個性を出していくのは編成ゲームとしてもかなり秀逸で、覚醒のダブルやifの防陣攻陣あるいは風花の騎士団の比べても新要素としては大成功の部類じゃないかと。単純に武器やジョブやスキルだけでなくキャラと指輪の相性まで考慮して編成するというのは、歴代でもトップクラスの面白さだったなあと。


もう一つ、個人的に今作で一般層向けとして最も評価できる一つがDLC腕輪であるチキの『聖玉の加護』で、スキルポイントを払えば誰でも所謂「良成長」持ちになれるというのはキャラ選出で大幅に自由度が増したなあと。
基本的に高難易度でやろうとすればするほど成長吟味無しでは好きなキャラクターを使えないのが伝統と歴史あるファイアーエムブレムシリーズであり、故にキャラクター毎の成長率によって運命が別たれてきたんですけど、今回はぶっちゃけ『聖玉の加護』を付けておけばどうにでもなるのはすごい。


一方で、欠点としては特に拠点周りのUIの杜撰さで、鍛錬の間と指輪の間がそれぞれロード時間挟むのはどう考えても折角作ったカッコイイ背景見せたいだけのアホな仕様だし、道具をまとめ買いできないとか錬成の紋章付与がテストプレイしてないレベルのアホさであって、バトルと比較しての拠点周りのやっつけ仕事がすごい。

自軍編成

上記でも書いた通り、チキの腕輪と何週でも上級職をループできる都合上ぶっちゃけ誰を使ってもクリアできるはずなので、指輪の組み合わせと併せてそれぞれプレイヤー毎に違って自由度が高いはず。チキ無しでやるなら、まぁ大人しく強キャラ使ってもろて……。個人的には「凡キャラ+チキ」と「強キャラ+他スキル」では、本編クリアだけなら使用感としてはそこまで変わらないんじゃないかな。
むしろキャラクター成長よりも、騎馬や飛行などジョブの大多数が弱くて、編成としては連携+盾役(重装隠密気功)で十分すぎて大多数の汎用職が使いにくい方が格差あるかも。一部を除き専用職よりも強い汎用職(ウォーリアーとか)の方が強いまである。
これは最終マップ直前で、フルドーピングしたうちのエースのセリーヌちゃん!

上限の高い専用職にチキさえあればこうなるという実例。
 
 
以下は、基本の12名のレギュラーが固まる中盤以降で使っていた個人的な定番編成。

  • リュール&カムイ(専用)
    • 序盤中盤はドーピング全部突っ込みで回避盾キャリーをしつつ、良成長持ちの仲間に追いつかれ始める後半からは竜族+カムイ竜脈のシナジーでまたぶっ壊れキャラに。コレが強すぎて攻略目的で専用ジョブを変える必要性がまったくない。

 

  • フラン&ルキナ(モンク)
    • 最初から最後まで使えるチェインガード係。ただ本人のHPが上がらな過ぎて、うっかりこの子が狙われてリセットというパターンが多かったので、ずっと使い続けるなら補強は必要。ただ今作は回復だけでなくアイスロック係という重要な仕事があるので、あんまり暇がなかったりする。

 

  • セリーヌ&ベレト(専用)
    • 専用職+チキ効果で最終的にトップクラスの総合値オバケになるお姫様(上記画像)。脳筋姫に魔力まで上げさせるとこうなる。今作は後半から特に物理敵が異常に硬くなって(おそらくこれはチェインアタックの存在による弊害で、その辺の重装雑魚がボスより当たり前に硬い)、上記主人公ですら物理攻撃を通せなくなるので概ね魔法火力が主力になり回避値調整して重装敵でも地雷できるキャラに。

 

  • クロエ&エーデルガルト(ファルコン)
    • 何故か速さ上限値が異常に高く設定されているファルコン(だから敵で出てくるとトップラクスに強敵)をちゃんと使える成長をする良キャラ。最終的にリュールの回避を抜くほどに速さは上がるものの力が死んでいるのが欠点ながら、それを三級長の腕輪でカバーできるのが偉い。素直に火力を補強できる指輪って後はせいぜいエイリーク位で、DLCなかったら多分使ってない。

 

  • ルカ&アイク(ジェネラル)
    • ジェネラルで使うならさすがにブーツで補強するかシグルドを付けた方がいい。ただシグルドは編成上(主力に使うには弱い)踊り子の方があっているので……となってやっぱりジェネラルで使うならブーツを一個使った方が進軍速度を合わせやすい。グレートナイトではなくそこでまでしてジェネラルを使うのは、ブレイク無効と槍Sのブリューナクが強いから。どっちみちアイクエンゲージしても魔法は受けられないから勘弁な(よくチキの復活を付けて無理矢理受けさせてた)。

 

  • エーティエ&エイリーク(スナイパー)
    • ルナではどうせ生半可に速さや守備あってもすぐ死ぬんだから、弓兵なんて敵の飛行を安定して落とせるだけの力と技だけあればええねん、というピーキーなキャラをマジで実装したらこうなったという良キャラ。マジで力と技しか上がらないので、総合値としては最底辺ながら命中率を上げやすい弓のおかげで最後まで頼りになる。エイリーク入手(一部防御無視)と勇者の弓を使えるようになってからは敵の魔導もワンパンいけるようになるので、中盤以降のメインアタッカーに。

 

  • アンナ&チキ(ウォーリアー)
    • アンナさんかわいいよアンナさん。力と魔力と速さがちゃんと上がるというだけで、最強連携職のウォーリアー適正があり最強キャラ。光の弓で敵を薙ぎ払うアタッカー。

 

  • アイビー&オルエン(専用)
    • 速さが足りないのでセリカワープさせるか、オルエンでダイムサンダさせるか、あるいはセネリオでサンダーストームさせるか。自分は偶然手に入ったのでダイムサンダさせてましたけど、強すぎてマジでそれしかしなくなってつまらないといえばつまらない。ただ技と幸運の低さもかなりキツイので、どっちみちエーティエ同様ピーキーな使用法になりそう。

 

  • ユナカ&リン(シーフ)
    • 隠密という回避地形に入るだけでお手軽回避+60というぶっ壊れキャラ。そのせいで今作全体の傾向として回避地形そのものが少なくされているよね。ただ、ルナティック仕様だと回避60も上げられると、あっさり敵に無視される0%ラインを越えちゃうし、かといって無しだと普通に回避足りないしで割と使いにくいので編成制限だと真っ先に外れてた。

 

  • オルテンシア&ミカヤ(専用)
    • 杖を振る為に生まれてきたようなキャラなので、思う存分杖を振りましょう。

 

  • ゴルドマリー&リーフ(ブレイブヒーロー)
    • チェインアタック要員。SPが初期で1800なので、少し頑張ればデュアルアタック+がいきなり取れるのが他国のライバルたちに勝っている部分の全て。正直ザフィーア(SP2000)とどっちでも良かったんですが、回避力(おっぱい)に釣られてこっちを使ってました。

 

  • セアダス&シグルド
    • 踊れて偉い。あとFEHでもあった「再移動できる踊り子」というのが本編でマジで実現してしまったので最強。

 

指輪評価

基本的に攻撃力や防御力といった単純な戦闘面という意味では、上記でも書いたようにチキの存在と上級職転職ループがあるおかげで割とLvを上げれば解決するのがほとんど。
ということで今作においてはただLvを上げただけでは解決しないそれ以外のシステム面で如何にしてアドバンテージを稼げるかと言う面が重視される。

以下そういう意味でのぶっこわれ
  • カムイ
    • 万能すぎる竜脈と、本作の目玉システムであるはずのチェインアタックを封じられる防陣のおかげで最強指輪に。特にルナでは連携キャラがダメージ0で殴りかかって来ず隣で待機→その後の敵がチェインアタックだけ狙って削ってきて殺される、ことが多々あるので防陣は神。
    • 何故かエンゲージ状態じゃなくて毎ターン使える竜脈は霧と炎上がぶっこわれで、更にはどちらも移動コストまで上げて足止めできるというオマケ付きまで、このせいで主人公などを竜族以外にする攻略上のメリットをほとんど奪っている。

 

  • ベレト
    • 踊り子も再行動できる女神の舞が全て。特に今作はほとんどのボスを複数回倒さなくてはいけない仕様上、ほぼ毎回出番がある。
    • それだけでなく各種エンゲージ武器まで強いので踊った後も無駄にならない。

 

  • リン
    • これまでのファイアーエムブレムと言えば、敵の射程範囲にチマチマ1マスずつ踏み込んでは敵が起動するかをチェックしていく無駄な地道な作業が必要だったそれが――ぶっちゃけこのゲームが時間かかる理由の一番大きいのがそれ――射程10+10で遠くから雑に釣れるのは革命的。
    • スキルも攻め立てと速さの吸収という速さキャラに是非欲しいのを備えていて、更にはエンゲージ後も攻防に使える分身やミュルグレが普通に強いので暇にならない。

 

  • チキ
    • 上述したように、『聖玉の加護』が今作の弱キャラ救済の要で、実質これさえあればほとんどどのキャラクターでも1軍に出来るという神腕輪。エンゲージしてからも単純に耐久が上がるので前に出やすくなるし、復活付与もゴリ押しプレイの保険として大活躍。これは攻略をお金(DLC)で解決してますわ。

 

  • 三級長
    • 割と他の指輪が出し渋っている火力アップを素直にくれるだけで偉い。そして空気読まず前作から持ち込んだ戦技が全部強い。エンゲージ中だけ使える制限は割と妥当で(これは常に使えるカムイの竜脈の方がおかしい)、再行動できるアイムール、たいていエンゲージ技より火力が出る無惨、そして何故か射程3マスの竜特攻フェイルノートはもう存在自体が強い。
    • 戦技がエンゲージカウントを消費するのも実際にはメリットが大きく、必要ないのに敢えて使って高速消費させることで終了タイミングをズラしつつ即ゲージ回復を踏めるなど他の指輪がやりにくい1マップ中の複数回起動が狙いやすいので雑に切れるのが強み。むしろ他の指輪ではコレをできないのが決定的な格差になってる。なので回復を踏みやすい高移動キャラに適正がある。

 
 

その他
  • マルス
    • 序盤はリュールに持たせて頼りになるものの、終盤になってようやく帰って来てからは微妙評価になってしまう悲しき英雄王。
    • ただ序盤では地味だった「見切り」が後半だと高速アタッカーに上手くかみ合うので割と使い道はある。

 

  • セリカ
    • ワープは強いし共鳴も強力。ただ完全に魔法(魔導書)向けなので、割と魔法アタッカーの席の数によって重要度は変わりそう。自分はいかずちの剣や光の弓の方に頼っていたので最終的に補欠でした。

 

  • シグルド
    • みんな大好きシグルド神。結局DLC来ても未だに常時移動力+を独占していて汚い。
    • 最重要のスキルである再移動やついでに命中+までくれるので、おそらく多くのプレイヤーで雑に絆を上げられ放置される誰とでも寝るヤリチンタイプ。出会って即結婚出産な原作再現してる。

 

  • リーフ
    • ロイと一緒にベンチ最有力候補ながらも、割とちゃんと考えて使えば急所ずらしに待ち伏せに即応と使い道はかなりある方。ただ即応が昔の自動反撃なスパロボを思い出すバカさなのでそれで見捨てた人は多そう。

 

  • ロイ
    • 最初に登場した時には「範囲攻撃+炎上なんてすごーい!」と思われるものの、すぐに他の指輪を比べてどっちも大して強いインチキではないとバレてしまう悲しみ。踏ん張りだけは価値あるものの、保険以外で使うには専用ビルドが必要で普通に使うには枠が足りない。

 

  • エイリーク
    • 何故か他の歴代主人公を差し置いて最強の物理アタッカー用指輪になってしまったエイリーク。攻防どちらもステータスを地味に弄ってる人たちがアホらしくなる補正なので、上記戦闘以外でインチキできる指輪ではなく、単純な戦闘面という意味では一番のぶっこわれ。

 

  • アイク
    • 盾役として十分な効果があるものの、正直一番メイン盾として使われるだろうルカにはあんまり相性良くないけど、かといって半端に回避あるキャラだともっと相性良くないし……という微妙な使いにくさ。あとエンゲージ技が地味。そしてやってくる切り返し持ちヘクトル

 

  • ミカヤ
    • 上記ぶっ壊れ組に入れようかと思ったけど、個人的にはDLCのおかげでゴリ押しできてしまったのでこっちに。DLC無しでルナクラやるならもっと出番が多いと思うし、今後更なる高難易度が出ることがあれば評価上がること間違いなし。それ位には杖の範囲化はインチキ。

 

  • ルキナ
    • チェインガードの完全上位互換の絆盾がインチキ性能だし、着けるだけで実質連携持ちが一人増えるので装備得。
    • ただセアダスは踊るのに忙しくて着けられないし、実質もう一人の気功専用となる。

 

  • DLCセネリオ
    • 終盤ギリギリで手に入れたのであまり使い道なかったものの、囮指名はぶっ壊れだと思います。
    • そもそも暗夜if以降のルナが難しいのは、敵がダメージ0判定のこちらの盾役を無視するせいで火力が追い付かない所にあるので、それを実質三回攻撃分補える+返しの自軍ターンでも最悪三人残しても攻撃を誘導できるという点で、現時点でDLC最強まである。ついでにサンダーストームで敵まで釣れるっていうね。

 

  • DLCヘクトル
    • FEH初期の最強スキルだった切り返し(HP条件以上で絶対追撃)を空気読まずに持って来たのは最高にヘクトル。角の睨みも戦闘以外の要素に介入できるので強い。

 

  • DLCカミラ
    • ぶっ壊れの竜脈がまさかの2人目。最強の一つだった「霧」が無いのでちょっと使いにくいものの、しかし竜脈は竜脈である。問題は味方に竜族が二人しかいない方。