馬鹿にせずにはいられない

マウンティングせずにはいられない

マウンティング [mounting]
サルがほかのサルの尻に乗り、交尾の姿勢をとること。霊長類に見られ、雌雄に関係なく行われる。
動物社会における順位確認の行為で、一方は優位を誇示し他方は無抵抗を示して、攻撃を抑止したり社会的関係を調停したりする。馬乗り行為。

http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn/181674/m0u/%E3%81%BE%E3%81%86/

別にネトゲに限った話じゃなくて、ネット上でよくある例として、


ゲームの勝者から敗者へとか、
敗者から勝者へとか、
右の人が左の人へとか、
左の人が右の人へとか、
ちょっと無知を晒した人にだとか、
そもそも気に食わない人にとかに対して、


「情弱」とか「ニート」だとか「ネトウヨ」だとか「お花畑」だとか「ゆとり」だとか、
あまつさえ「w」を超連打してみる行為全般。
わざわざよせばいいのに、会話・議論の相手に対して無駄に侮蔑やら嘲りを込めようとする。


別にその事に対しての良し悪しという事ではなくて、
こうした行為を何て呼べばいいのか? というお話。


つまりこれはある種の教義なんだと思う。
だからこの教義を信じてる人にとっては、やるのが当たり前。
教義の中身を知らない人には、全く意味が解らない。


本来の、
自分より下な相手に対してはマウンティングしなければならない。
ではなくて、
自分より下「だと感じた」相手に対してはマウンティングしなければならない。
という教義。


本来のマウンティングの意味から考えれば、
こうした行為は群れの中での自らのポジションを致命的に悪くする行為でしかないわけで。
しかしネット上ではもうそこら中で「ヒトによるネット版マウンティング」が行われている。


それは匿名インターネットという幻想が産み出したシステム。
集団心理との組み合わせはまさに奇跡と言う他ない。


今日も僕らはせっせと自分達のサル山でマウンティングを繰り返す。
そしてその教義を理解しない人からはまさに現実の猿のマウンティングを見るように、
「一体何でそんな事してるんだ?」という眼で見られているに違いない。




別にわざわざマウンティングなんて概念持ち出さなくてもありきたりな結論に落ち着いてしまって泣く。