国内政治での振舞いをそのまま外交にまで本気で適用しているとはさすがです。
尖閣国有化直前 日中のやり取り判明 NHKニュース
ということでまぁこのニュースだけをもってして判断するのはアレですけども、一つのお話として。まさか今回の大騒動の背景にこんなことがあったなんて。ものの見事に噛み合っていないよなぁと。「ザ・すれ違い」というのはこのことでしょうか。まるで第一次世界大戦直前のニコライさんとウィルヘルムさんの往復電報のようです。
個人的要約。(元ネタはドイツとロシアの「動員やめて」のあれ)
よう「お前戦争する気か」
げんば「しないよ」
よう「じゃあ国有化やめて」
げんば「ちがうよ、バカな石原都知事を抑えるためなんだよ」
よう「そんなこといってお前ら自身が右翼を煽っているんだろう」
げんば「そんなことないよ」
よう「日中の友好のためにやめて」
げんば「これが日中友好のためだと理解している」
よう「わけがわからないよ」
げんば「中国に誠意は尽くしたので粛々と国有化を進めます」
よう「やめて。頼むからやめて」
かくして彼らは悲劇的な結末へと突っ走っていく。多くの戦争の歴史が教えてくれるのは、まぁ大抵の場合がそのバカげた思い込み・勘違い・意思疎通の失敗によって起きていることを考えるとさもありなんという感じですよね。だからこそ相互の思惑とポジションを理解しあう為に『対話』という過程が重視されているわけで。ところがやっぱりその対話もこうして失敗してしまうと。対話しているつもりでも、しかし実際はまったく対話になっていない人たち。
まぁこれまでの民主党政権のやり方を間近で見てきた私たちとしては「あぁ、いつもの光景か」となってしまうんですけども。
いやぁ笑えば良いのか悲しめばいいのかよくわからないお話ですよね。