こうなったらイチかバチかだ!

アルファブロガーの嘘がバレる時

[アメリカ発] 文才ある女性がブログを始めて見たら、あれよという間に有名ブロガーにのし上がってしまった。しかし、そんな彼女の前には大きな落とし穴が待っていた。 10日付シカゴ・トリビューンより。

世界の三面記事・オモロイド

あらすじ
「ノンフィクション」と言いながら妄想ストーリーをブログに書く

それに感動した人多数。大盛り上がり。

実は嘘でした。

大炎上。


うーん、ブログ炎上は世界共通なんですなぁ。皆気をつけようね!


……これで終わるのは日記として余りにもアレなので、ちょっと考えてみる。

中絶ネタ大好きアメリカ人

日本で例えると電車男とか恋空とかみたいな感じか。
ノンフィクションで売り出して大盛り上がり。


この作者の勝因(敗因)は「中絶ネタ」をやった事なんだろうと思う。

出生前から不治の病を抱えていると診断された赤ちゃんを生もうと決心した未婚の女性。彼女が書くブログは全米の注目を浴びていた。

過去2ヶ月間、シカゴ郊外に住む「B」あるいは「エイプリルのママ」と名乗る女性が運営するブログには、毎晩、数千人の妊娠中絶反対者が訪れていた。

もし日本でやってもこんなに盛り上がるとは思えない。


『恋空』は恋愛レイプ難病で、
電車男』は恋愛2chオタクで、
今回のは中絶。


とにかく向こうの中絶の是非への関心はすごいものがある。
大統領選で毎回争点になるとか、なにそれこわい。(あちらから見ると日本が何も考えてなさすぎなんだろうけど)
ぶっちゃければ宗教の話なのであんまり突っ込むのはアレなんですが。
そりゃ『まだ人間じゃない*1』なんて話が産まれちゃいますよね。


中絶ネタである故に、観衆を引っ張るのには成功した。
しかし中絶ネタである故に、嘘がばれた時大炎上した。
さてこれを成功と呼ぶべきか失敗と呼ぶべきか。


実際、こちらの『恋空』や『電車男』はフィクションとバレても大した影響は無かった。
ところが向こうではそれを許してくれない。何故かって、「デリケートな問題」だったから。


日本だとそんなネタ何かあるだろうか?
「多数が興味のある大きな対立軸」且つ「デリケートな問題」
さっぱり思い浮かばないです。……僕にはアルファブロガーになる資格無しです。


ということで、もし思いついた人はそれをネタに何か物語を書いてみよう。
ブログのアクセスが跳ね上がるわ、Twitterのフォロワーが大量に釣れるわ、現金は寄付されるわで大盛り上がり!
ついにはアルファブロガーの仲間入りです! やったね!



そしてブログ大炎上。

*1:フィリップ・K・ディックのSF短編。12歳までの子供を「生後堕胎」として合法的に処置できる世界を描いたカオスなお話