しかしゴルバチョフさんはばっちり死亡フラグ回収してしまったお話。
ゴルバチョフ氏「米大統領から警告受けた」、91年のソ連クーデターから20年 写真23枚 国際ニュース：AFPBB News
これは面白い話。ゴルバチョフさんの政治生命終焉の直接的原因の一つが（もしかしたら）避けられる運命にあったなんて。
ゴルバチョフ氏はブッシュ氏から、共産党が民主改革に不満を持っているとの情報を伝えられたという。「ブッシュ氏側から電話があった。ブッシュ氏は、モスクワ（Moscow）のガブリル・ポポフ（Gavriil Popov）市長から得た情報について話した」
だがゴルバチョフ氏は米大統領の発言を信用しなかった。ソ連国内に抜本的な変革の兆候がある中、武力で権力を掌握しようとするのは「大ばか者でなければしない」決断だと考えたからだ。
ゴルバチョフ氏「米大統領から警告受けた」、91年のソ連クーデターから20年 写真23枚 国際ニュース：AFPBB News
「○○だって？ そんなバカなことをするやつが居るはずがない（笑）」
ゴルビーさんそれどう見ても死亡フラグですからー！
しかし現在はともかく、冷戦時代のアメリカさんちの情報機関は金かけてただけあって実際それなりにすごかったんですよね。だからまぁ故に今でもアメリカ陰謀論が流行ってしまうんでしょうけど。これでまた「アメリカの情報機関は実は知っていたんだ！ 陰謀だ！」なんて語る人が増えると思うと少しアレな気持ちになります。ほんとにこれだけ有能だったら中東でも苦労しなかったのにね。
ともあれ、当時のゴルバチョフさんの不人気っぷりを考えれば、まぁおそらく最終的な結果としては別にクーデターしようがしまいがあまり変わらなかったのかもしれませんけど、しかしそれでもやっぱりあそこまで劇的なソ連崩壊は無かったんじゃないかなぁとは個人的に思うんですよね。エリツィンさんにしても一期目はともかく、二期目からはゴルバチョフさん末期時代を彷彿とさせるようなひどい不人気っぷりだったわけだけど。
歴史のifとしては、もしクーデターが起きずにあのまま緩やかにソ連が変わっていったなら、フクヤマさんは「歴史おわた！*1」なんて言わなかったかもしれないし、そして日陰者だったネオコンが表舞台に立つ事なんてなかったかもしれないし、つまりブッシュ子供さんのイラク戦争の行く末も大分変わってきてたかもしれない。
そんな妄想が膨らむ辺り、やっぱりあのゴルビーさんの死亡フラグ回収は世界の歴史を動かしたのかなーと少し思います。もしあそこで死亡フラグ回収していなければ、なんて。世界を変えた死亡フラグってちょっとかっこいいです。
