脱原発モラトリアム

そんな新しい自分探しの終わり。インドまで自分を探しに行ったけど何も掴めなかった的なお話。


「イランと合意に達せず」、核開発計画調査でIAEAが声明 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News
ということでイランでは全く収まる気配もなくチキンゲーム続行中だそうで。いやぁ一体どこまでいくんでしょうね?
まぁ多分にイスラエル次第というお話ではあるんですけど、しかし肝心要のアメリカの抑止力が上手く働くのか怪しまれている、という構図であります。だいぶ昔にうちの日記でも書きましたけど、だからアメリカがイスラエル離れをしたらアカンというお話になるんですよね。湾岸戦争ではミサイルを撃ち込まれたイスラエルの参戦(報復)をアメリカさんは何とか押し留めることが出来ましたけど、今回もそれを出来るかどうか、という構図。三月五日の訪米での両首脳の会談*1で色々ありそうですので乞うご期待です。



原油急騰、G20が懸念表明へ…イラン情勢緊迫 : 経済ニュース : マネー・経済 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
電気料金:大幅値上げ「必然」 原発再稼働も必要−−枝野経産相 - 毎日jp(毎日新聞)
ともあれ、見事に一旦は決意しかけた『原発モラトリアム』も、こうした昨今の情勢悪化を受けて、見事に一文字追加しての『脱原発モラトリアム』になってしまうのでした。しかし上記「原油急騰へ懸念表明」とかどう見ても、こっちも見ながら言われてますよね。貿易赤字になるまでアブラとガスをジャパンマネーで買い捲っている私たち。うおォン日本はまるで国家火力発電所やー(時事ネタ)。


まぁそれが当人たちの努力不足というだけではない、どうしようもない海の向こうの情勢悪化でこうした所に追い詰められてしまっている、という点がこのお話のキモなのかなぁと。といってもまぁそれは私たち日本だけでなく一足先に始めたドイツさんちでも、ものの見事に史上最大級の寒波到来で電力が足りなくてのすごく大変そうなので、似たようなオチではあるんですけど。
長期的にはともかくとして、少なくとも短期的には私たちの努力でどうこう出来る問題でさえないのだと。ほんとうに『脱原発』に必要なのはこうした時に揺るがない・揺るがせないパワーだったのだと。まぁそれを見事に体現してみせているのが、ペルシャ湾へ(原油価格安定の為に)派遣されたような、現在のアメリカ軍でありアメリカの国家戦略なわけですけど。
脱原発に本当に必要だったのは、こうした原油価格暴騰に際して「軍事力を行使してでも抑止してみせる」という確固たる態度だったのに。海外に対する影響力の行使を諦めている私たちにはどうしようもないお話ですよね。
かくしてそんな覚悟もない私たちは場当たり的に、原発モラトリアムをモラトリアムしよう、という所に落ち着いてしまうと。悲しいお話ですよね。