あなたは「人間の知恵はそんなものだって乗り越えられる」なんて言うけれど

しかし自分たち自身の足元のことさえ解決できない私たちが何か言えた立場ではないよなぁと。
ロシア大統領選、プーチン氏が勝利宣言 野党側は不正投票あったと指摘 写真2枚 国際ニュース:AFPBB News
ということでプーチンさんが再選されたそうです。とりあえずは「おめでとうおめでとう」でよろしいのではないでしょうか。


朝日新聞デジタル:首相、プーチン氏発言を歓迎 北方領土交渉に意欲 - 政治
で、プーチンさんといえば少し前に北方領土に関する発言で「最終決着させたい」なんてことも仰っていたそうです。
しかしまぁ先月あった『北方領土の日*1』の盛り上がらなさっぷりを考えるとまぁ、おそらく今回も多分にポジショントークに過ぎず、結局私たちに領土問題を魔法のように解決してくれるような方法なんてどこにもないんだなぁと諦観してしまうのでした。


さて置き、そんな領土問題といえば少し前に話題になったイギリスのフォークランド諸島での強硬な態度や、そしてしばしば話題になるあのイスラエルパレスチナでの問題を批判する人は日本の人でもそれはもうたくさんいらっしゃるわけですけど、じゃあ我が身を振り返ってみて自分たちの『領土問題』を解決できているのかというと、こうしてそれはもうさっぱりできていないわけですよね。北方領土でも竹島でも、そして最近また少し盛り上がってる尖閣諸島*2でも。パレスチナの問題にしたってかなりの部分それはイコールで領土問題でもあるわけで。しかし私たちは彼らと全く同様にその争いを解決することができていない、いわんやそこに民族や宗教が絡む彼らをや。
そんな領土問題を解決できずにダラダラと現状維持を続ける彼らの不作為を批判することはまぁ確かに簡単ですけど、しかし個人的には自分たちのことでさえ全く解決できていないのに他人のそれに対して大きな声は言えないよなぁ、とも思ってしまうんですよね。彼らがそれを解決できない・しようとしないのは、私たちがそれを出来ないのは、結局のところ全く同じ理由なんだから。
他者のそれをバカにしながら、しかしその一方で「自分たち(の問題)だけは特別だ」なんて思ってしまう世界共通の私たち。


まぁ確かにそれはどちらか一方が譲歩すれば簡単に解決できるはずの問題ではあります。イギリスが、イスラエルが、中国が、ロシアが、そして日本が。でもまぁ余所でそれを勧めておきながら自分たち自身の問題でさえもその同じ解決方法を実現できていない以上、他人の問題でもそれを推そうとするのはどうなのかなぁと思っていしまいます。勿論それを自分のところで既に実現できているならば、それはそれで胸を張って言えばいいと思いますけど。
みなさんはいかがお考えでしょうか?