「選挙行きましたか?」

と聞かれて、「選挙? 日本の選挙なんてまだ野田さん解散するには早いし、エジプトはもう終わったし次気になるのはギリシャだけど、お前ギリシャ人じゃねーだろ(意訳)」と素で返したら「何言ってるんですかmaukitiさんAKBですよ」と素で返されたときのショックについて。せ、せんきょ?
「お、おう……AKBな、48のやつな、あっちゃん一位のやつな、しししっとるわい」
前田敦子はもう出てませんよ」


自局のAKB総選挙中継あほらし!?小倉智昭「バレーボール見てました」 : J-CASTテレビウォッチ
朝日新聞デジタル:「僕が支えなきゃ」貯金53万円で2700票 - おすすめ記事〈AKB48総選挙特集〉
いやまぁ別に某ミサワさんのように「全然興味ないわー」的なことを言うつもりもないんですけど、あれを『選挙』と呼ぶことについてみんなどう考えているのかなぁとは少し思ったりします。全然一人一票で普通選挙じゃないじゃないですか。むしろ「一株主? あぁそうがんばってね^^」な株主総会に近い。
今更そこかよという突っ込みはともかくとして、けどまぁ実の所身も蓋もなく現実的な『選挙』そのものじゃないかというのはまさにその通りで、しかしやっぱりそれでもこうして一大イベントとなっているのは、やっぱりこれも言い古されているように「俺が支えているんだ」的なお話になるのかなぁと。
ちなみにこれって実際の政治での議員選挙でも見られる構図らしいです。

 欧米の民主主義においては、国政選挙の方が地方選挙よりも投票率が高いことが「定説」となっている。しかし、日本の人口規模が小さい自治体(町村)では、衆議院議員選挙の投票率は70〜80%である一方、町村議会議員選挙の投票率は80〜90%となることがある。中には98%という記録もある。筆者(堀内)が住んでいるオーストラリアでは義務投票制が採用されているが、そのオーストラリアにおける国政選挙よりも高い投票率が、投票することが義務ではない日本の地方選挙で、記録されることがあるのである。
(中略)
 その理由は、「自分が投票するか否かが、投票した候補者の当落を左右する確率」の違いにあると筆者(堀内)は説明した。既に本誌(オンライン版)の「気鋭の論点」(2011年12月8日号)で説明した通り、1つの自治体が1つの選挙区を構成し、10数人から100人近くの候補者の中から有権者が1人だけを選ぶという、日本の地方議会で採用されている選挙制度は、世界的にも稀である。その選挙制度の下では、町村のように自治体の有権者数が少ないほど、候補者間の得票差も小さくなる。従って、「自分が投票するか否かが、投票した候補者の当落を左右する確率」が高くなる。

http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20120508/231768/

なるほどなるほど。やっぱり「自分の投票がどれだけ結果にかかわってくるか」がそのモチベーションを支える要因であると。
http://www.akb48plus.com/senkyo/result.html
ともあれ、そう考えると今のAKBの総投票と得票率のバランスは実の所かなり絶妙なラインに出来ているよなぁと感心してしまいます。なんとか個人が影響及ぼせるラインでまとまっていて「自分が投票するか否かが、投票した候補者の当落を左右する確率」を適切に維持していますよね。世間の話題になる程度には大きくて、しかし一票の価値はそれなりに維持されている。
でも実際(聞くところによると)AKBの人たちってもうかなり有名人でテレビ出ているらしいので、ぶっちゃけどっかの団体が介入しててもおかしくないと思うんですけどその辺どうなっているんでしょうか。
総票数を見る限り、個人のウン十万程度ではなくて、大体一億~二億位ぶっこめば簡単に望み通りの結果が得られそうです。どっかの企業が広告戦略の一環としてやってみればいいんじゃないでしょうか。それとももう既に団体用特別投票枠とかあったりするんでしょうか。庶民院ならぬ貴族院的な。


AKBのシステムについてよく解っていないので詳しい方は是非教えてください。あ、でもなんか怖そうなのでやっぱいいです。