トランプさえ居なければ

希望の未来へレディ・ゴー!!


【米大統領選2020】 米議会、バイデン氏の勝利を認定 暴徒による妨害を経て - BBCニュース
前回の通常日記でも少し触れましたけども、バイデン大統領爆誕であります。
【写真で見る】 トランプ大統領の支持者ら、議事堂に乱入 - BBCニュース
トランプ氏支持者の集会が米議事堂への侵入に発展するまで - BBCニュース
――が、
新大統領の勝利確定として割と大きなニュースのはずが、まぁこちらの方が持っていってしまったよねえ。
ザ・議会乱入。
トランプ政治の終わりがこうなってしまうのは色々と象徴的だなあと。
個人的にもアメリカの変化の象徴としてwktkしながらウォッチしてきましたけども、最後はなんだかなあ感はすごい。いや、トランプらしいとも言えるのか。


米議会乱入、共和党議員からも批判 「トランプ氏が扇動」 | ロイター
ただまぁ最後のコレも「トランプのせいだ」と言われていますけども、むしろ彼の方も「支持者が聞きたい言葉を語った」という構図は否めないとも思うんですよね。
ぶっちゃけトランプさんのやっていることもひたすら保身というだけで――皮肉にも政権の4年間で明らかになったように――『Make America great again』を掲げつつもそこまで大した目的を持っているわけではない、ということがかなり明らかになっているわけだし。

[ワシントン 6日 ロイター] - 米国の首都ワシントンで6日、昨年11月の大統領選の結果を確定する連邦議会の会議中にトランプ大統領支持者らが建物に侵入する前代未聞の事態が起きたことを受け、一部の共和党議員はトランプ大統領に騒ぎをあおった責任があるとし、批判した。

大統領選で不正があったと主張し、敗北をまだ認めていないトランプ氏は先月、選挙人投票が行われる1月6日にワシントンで大規模抗議集会を開くことを提案。この日のワシントンでの演説でも、支持者に対し、議事堂に行進して選挙手続きに抗議の意を表明し、議員らに選挙結果を拒否するよう圧力をかけるべきだと訴え、「戦い」を呼び掛けていた。

米議会乱入、共和党議員からも批判 「トランプ氏が扇動」 | ロイター

一度、不正選挙であるというポジションを採ったが為に、後に引けないまま最後の最後にはこうして行き着く所まで行きついてしまったんじゃないかと。
もちろん彼が先頭で運転しているのは間違いないものの、しかし走り始めた暴走列車に今更ブレーキをかけることもできなくなってしまった。


過激化する(一部)国民に煽られて行くところまで行ってしまう、というのは本邦にも割といっぱい身に覚えがあって、「勝っているはず」という反発とか日比谷焼き討ちみたい……いやあ黒歴史で胃が痛くなってしまうお話だよねえ。
その意味ではやっぱりトランプ個人云々の責任というよりは、メディアやデモ(暴徒)の扱いなども含めた社会全体の問題でもあります。


はたして煽られたのはトランプ支持者なのか、それともトランプ本人なのだろうか。
――ぶっちゃけ上記BBCやロイターが言っているように、「トランプ個人の扇動」という方がダメージが少ないのは間違いないんですよね。そうすれば選挙に負けた彼が去ればそれだけでハッピーエンドになってくるから。
しかし、もし、トランプもまた、沸騰する支持者に引きずられるようにして、過激な発言をしているだけだったら……。
トランプが居なくなっても、そうした陰謀論を信じる『世論』は残るのだとしたら……。


ということで今回の顛末もまた、これまでもずっと繰り返されてきた「トランプさえ居なければ」な健気な希望的観測が透けて見えてしまうニュースだったなあと個人的には思っています。
それってトランプがやってきた、オバマと違うことをしさえすれば、というのとちょっと相似形でもあるんですよね。
やっぱり端から見ている分には面白い政権ではあったよねえ。当事者からはほんとシャレになっていないんでしょうけど。



みなさんはいかがお考えでしょうか?