あいまい台湾地域、そりゃ国ってコトかい?

越えてはいけない(と脅されてきた)一線をあっさり越えつつある私たち。


「あいまい戦略」は限界か 米国が危険視する中国の野望:朝日新聞デジタル
「過去最悪」の中台関係 危機に備える台湾、日米に期待:朝日新聞デジタル
コロナ騒動がようやく終わりが見えつつあることで、「一回休み」状態だった台湾問題も更に進んでいるそうで。
【党首討論】首相、台湾を「国」と表現 - 産経ニュース
そういうタイミングで、ここで与野党がともに「台湾という国」というメッセージを送るのは、ゲームの潮目が変わった感すごいよねえ。

菅義偉首相は9日の党首討論で、海外の新型コロナウイルス対策の事例として、オーストラリア、ニュージーランド、台湾の名前を挙げ、「3国は強い私権制限を行っている」と述べた。台湾と外交関係がない日本政府は「一つの中国」の原則の下、台湾については「国」ではなく「地域」と呼ぶのが一般的となっている。

立憲民主党枝野幸男代表も、台湾の名を挙げた上で、感染拡大の抑止に「成功している国」と表現した。

【党首討論】首相、台湾を「国」と表現 - 産経ニュース

さすがにいきなり政府としての国家扱いすることはないでしょうけど、しかしそうした下地を作ろうとする第一歩だとすればまぁ狙いは明白だよね。
「台湾側に立つ」ことのこれ以上ないほど明確なメッセージとして。
菅さんがそれを言うのはともかく、枝野さんがそれに乗っているのは正直ちょっと見直した感あるなあ。日米中正三角形*1、うっ、あたまが……。


ともあれ、もしこれが計算してやっていることならば、事実上の「国扱い」という決定的な流れが出来つつあるということでwktkします。
米国防長官「安全保障上の挑戦」に中国「抑え込むための下心だ」反発|TBS NEWS
……すると当然大陸中国としては激おこぷんぷん丸でもあるわけで。
明らかに軍事バランスが中国側に偏るようになった2021年現在において、中国が勘違いしないように(ここ重要)、コミットを明確にしつつあるアメリカ(と及び腰ながらも態度を変えつつある日本)。
でもそれがより中国の強い反発を招くのも間違いないんですよね。
かくして、このゲームも国際関係において人類が延々と繰り返してきたいつものチキンレースのようになりつつある。
お互いに「致命的結果を招くぞ!」と脅しながら、掛け金=軍事力を積み上げ相手の目論みを潰そうとする。
いやあ、もちろん想定していなかったわけではないものの、実際にいざ台湾問題がこういう構図になってしまうと複雑な気持ちになってしまうよねえ。無垢な平和主義でいられた日本のあの頃も今は昔。




ということで、明らかにゲームのステージが変わってしまいつつある台湾問題について。
はたして今後どこへ向かっていくのでしょうねえ。
①中国が諦めるのが先か
②日米が諦めるのが先か
③どちらも諦めずに激突するのか



自由民主主義と平和を愛するみなさんはいかがお考えでしょうか?