臓器移植法改正案のあれ

食と農の科学館
例えばSFだと「臓器ストックの為に自分と全く同じ人間が何処かで培養されている」なんてネタがよくあったけど、
それに較べると随分現実はまとも?な方向に進んでるなぁと思う。携帯電話とかと一緒で現実がSFを追い抜いたパターン。
他の選択肢としては機械・義体化とかか。メーテルさんとか素子さんとか。


まぁどちらにせよまだそこに至るには私達の進歩が足りないわけで。



で、本題。

18日の衆院本会議で行われた臓器移植法改正案の採決では、「個人の死生観や倫理観にかかわる問題」とされ、
共産党以外の各会派の議員が自らの判断で1票を投じた。

http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090618-OYT1T00468.htm

これは頭痛くなる問題。
けど逆にあまりにも賛否入り乱れる状況となって、
党議拘束なんか出ずに各議員がばらばらで投票する状況を見て、それがすごいまともな国会に見えてしまう罠。
子供の頃は国会ってこんな風だと思っていたなぁ……。
いやー普段の政治もお互いの良心にだけ従えるなら楽なんですけどね。国会議員の皆さんおつかれさまです。

今、そこにある問題

さて、この問題をちょっと考えてみる。


脳死状態の人は)
まだ死んでいない以上「生きている」?
もう生きていけない以上「死んでいる」?


脳死って結局どっち?
確かに各人の死生観・倫理観の問題だから線を引くのは難しい。
答えなんか出せないからって蓋をしておくわけにはいかない。
現実がそれを許してくれないから。海外では日本人相手の移植はどんどん難しくなってきてるし。
最初に言った未来までの応急処置だとしても、今、決めなければいけない。大変ですね。


僕は助けられる方法があるならそれをやるべきかなぁと思う。
というか医療ってそういう倫理問題ばかりですよね。だからこんな所で立ち止まる訳にはいかないと個人的には思います。
美容整形とか軽い問題から、安楽死体外受精、中絶、ES細胞とかまで、まだまだ越えなくちゃいけないハードルは沢山あるわけだし。


「それができる」技術があるのなら、それを悪用されない為にもきっちり決めておくべきじゃないかと。
地下に潜られたら手に負えなくなるのは目に見えているから。