サイバー攻撃(笑)が現実になる日

微妙に昨日の続き。


で、こういう事になってるらしい。
http://sankei.jp.msn.com/economy/it/100302/its1003022017002-n1.htm

 ネット巨大掲示板2ちゃんねる」が攻撃され、アクセスしづらい状況が続いた問題で、サーバーに被害を受けた米IT企業が米連邦捜査局FBI)などと協議、攻撃に対する法的措置を検討していることが2日、分かった。韓国からの大規模なサイバーテロの可能性が高いとみられている。
 2ちゃんねるのサーバー管理会社に関係する国内IT企業のサイトによると、サーバーが置かれている米サンフランシスコのIT企業、PIE社に1日からサイバー攻撃が行われ、大規模な障害が発生した。2ちゃんねる以外のサーバー利用者にも被害が出ており、中には米政府機関に関係するサーバーも含まれていた。損害額は約250万ドル(約2億2000万円)に上るという。

http://sankei.jp.msn.com/economy/it/100302/its1003022017002-n1.htm

うわーすごいおおごとだー。やってる事は「掲示板に殺人予告(笑)」と大差ない気はするのに。


さて置き、これってある意味、「地下鉄サリン事件」に近い物があると思うんですよね。
勿論悪質性とかそういう話ではなく、実際に証明されてしまった事例、という意味で。
かつて地下鉄という閉鎖施設における「毒ガス等に対する脆弱性」というものはそれ以前から言われていたものの、本当の意味でそれが「地下鉄サリン事件」によって世界に事実であると証明されてしまった。9.11の飛行機テロも近い物があるかもしれない。
それと同じように、サイバー攻撃の有効性等は以前から言われていたものの、文字通り(怒れる)「普通の市民」がアメリカの政府機関にサイバー攻撃によって打撃を与え得る、という事をまさに証明してしまった。


今回は韓国というある意味まだ笑い話で済むような状況ではあるが、ではもっと悪意を持った多数の人々による攻撃だったら?


まぁその意味で、地下鉄サリン事件のようないきなりの本気の悪意に晒されるよりはマシだったのかもしれない。しかし最早、それが机上の空論だなどと言う訳にはいかなくなってしまった。地下鉄で本当に毒ガスによるテロ事件が起こる事が証明されてしまったように、数万人の普通の人の連帯によってアメリカを攻撃できるということが。で、アメリカには韓国なんてレベルじゃない、本当に敵と考える、あるいは敵だと思われている団体がたくさんあるわけで。
そしてもちろん、地下鉄サリン事件が日本だけじゃなく世界に衝撃を与えたように、これもアメリカだけの話じゃない。


そう考えると単なる今回の話は単なる損害賠償以上の意味があるのかなーとは思う。そんな意味で今後この話がどう語られるようになるのかちょっと興味あります。