なぜtwitterに馬鹿が多く見えるのか?

私たちも「正義バカ」なアメリカの人びとをあんまり笑えませんよね、なお話。


痛いニュース(ノ∀`) : Twitterで「上原美優さんの自殺、有吉が追い込んだ」とデマ拡散→有吉のTwitter炎上 - ライブドアブログ
上原美優さん自殺に関連してTwitterでデマ - ITmedia NEWS
へー、という感じです。へー。まぁなんというか毎回毎回おつかれさまです。


さて置き、こうした事例から読み取れるのは別にtwitter民が特別に「馬鹿だから」とか「デマに煽られやすい」とか、そうした批判は微妙にズレてると思うんですよね。
むしろ彼らのこうした行為から証明されるのは、浅慮浅薄さなどではなく、より根源的な衝動である彼ら自身の「正義感の強さ」であります。
その「正義感」がより強いからこそ、彼らは曖昧な情報によってさえも、こうして一気に個人攻撃に走ってしまう。
そこに彼ら自身の利害関係は必要ない。ぶっちゃけ今回の上原さんの場合、彼女を常日頃から応援していた人の方が少ないんじゃないかと思います。むしろそうした利害関係がないからこそ、彼らの正義感はより燃え上がることになる。自分自身の利害とは関係ないことに怒るからこそ、そこで為される『正義』は無私で無欲で美しいと感じられるのだから。


こうした点から見ると、2ch等の匿名掲示板よりも、それなりに固有の「名前」が出るtwitterなどの方がこのような炎上にすぐに至ってしまう理由が理解できると思うんですよね。それは単純に馬鹿が多いからという理由では決してない。
匿名で成されるそれよりも、(実名であれHNであれ)個人名を確立された状態で行なう方が、より自らの成した正義を実感できるから。
それはやっぱり人間が持つほとんど普遍的に持つ感情である、攻撃すること自体が楽しいのではなくて、自らが正義を成すこと。それはとてもきもちのいいことであるから。


結果的にそのステージは、より強く成した『正義』を実感できる、という理由から2chからtwitterに移る事になった、と。