自己弁護が一周して自虐になってる

うちの日記でも毎度おなじみになってきたヨーロッパさんちのごたごたのお話。


南欧の早い退職・長い休暇…独首相が批判し波紋 : 国際 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

【ベルリン=三好範英】ドイツのメルケル首相が、財政危機にあるギリシャなど南欧諸国の早い退職年齢や長い休暇を批判し、反発を買っている。

 首相は17日、西部メシェデでの催しで「ギリシャ、スペイン、ポルトガルなどの国民はドイツ国民より早く退職すべきでない」「ある国民が長い休暇、他の国民が短い休暇しかとれないのでは一つの通貨(ユーロ)は保てない」などと語った。

南欧の早い退職・長い休暇…独首相が批判し波紋 : 国際 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

わーすごい楽しそう。
ともあれいい加減ユーロのごたごたもマジ洒落になってない状況になって参りましたので、こんな風に煽りまくるメルケルさんの気持も解らなくはないというか。でもぶっちゃけこれでもオブラートに包んでいると思うんですよね。むしろ本音としては「こいつら全員ユーロから出て行けばいいのに」位言ってもおかしくない。


で、そんなドイツの人々の率直な(そしてこれでも一応気を使った)感想に対して反発する人びとがいると。

 これに対し、名指しされた国の政治家や労組指導者、メディアは「ドイツ人の休暇の方が長く、退職年齢もほとんど変わらない」と統計を使って強く反発した。

南欧の早い退職・長い休暇…独首相が批判し波紋 : 国際 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

反発する気持ちは解るけど、しかしこの自己弁護って自分で言ってて悲しくならないんだろうか。
「同じ時間働いてこれだけ差が出てしまった」としてしまうよりはまだ「労働時間が短いせいだ」の方がまだ救いがあると思うんですけど。ドイツと同じだけ働いていながらこうした状況に陥ってしまった、と認めてしまったら、彼らの自尊心は一体どこへいけばいいというのだろうか。
その辺の中学生でさえ「やべー、オレ全然勉強してねーよー」などと予めハードルを下げておくものなのに。


むしろドイツの人たち自身が「ドイツ人の休暇の方が長く、退職年齢もほとんど変わらない(それなのに南欧は経済的に危機に陥っている)」なんて言い出したら、ほんともうドイツ人の優越性とか言ってるようで違う意味で大騒ぎになりそうですよね。優性人種論ないつかきた道。でも今回は下から言ってるのでセーフです。
うん、まぁ、なんというか自虐が過ぎます。