「監視なき」権力は絶対に腐敗する、「監視なき」権力監視機関も絶対に腐敗する

「形の上では」の後に隠されている本音。


記者がメールサイト入る 遠隔操作の取材で共同通信 - MSN産経ニュース
けどまぁ報道の使命だから仕方ないよね。

 パソコン遠隔操作事件を取材していた共同通信(東京都港区)の記者が昨年10〜11月、犯行声明を弁護士らに送り付けた人物が利用したとみられるウェブメールのサイトで、メールアドレスとパスワードを入力し、送受信の記録などを複数回見ていたことが11日、社内調査で分かった。

 パスワードは犯行声明の内容をヒントに類推した文言を入力、偶然アクセスできた。真犯人につながる情報はなく、配信記事には最終的に反映しなかった。

 形の上では法律に抵触する可能性がある。共同通信の吉田文和編集局長は「真犯人に近づく目的だったが、取材上、行き過ぎがあったとみている。厳正に指導する」としている。

記者がメールサイト入る 遠隔操作の取材で共同通信 - MSN産経ニュース

形の上では法律に抵触する可能性がある――だが、我々にはジャーナリストとして報道の使命がある。
故に電気通信回線(インターネット・LAN等)を通じて、アクセス制御機能を持つ電子計算機にアクセスし、他人の識別符号(パスワード・生体認証など)を入力し、アクセス制御機能(認証機能)を作動させて、本来制限されている機能を利用可能な状態にする行為は、行き過ぎであるものの、しかし不正とは言えない。
いやまぁ言いたいことはわかりますけども、それを言っちゃおしまいですよね。素晴らしき彼らの特権意識。そして更には、それをこうして同業同士で庇いあう素晴らしき身内意識。
こうした特権意識を持つ人たちが、政治家や官僚や大企業や有名人などをして「特権意識けしからん!」や「身内を庇っているのだ!」と攻撃している現実は、まぁ大変愉快なお話だなぁと。


「監視なき」権力は絶対に腐敗する、「監視なき」権力監視機関も絶対に腐敗する。自らの存在意義である「権力監視」について、その必要性をその身をもって証明してくれているともいえますよね。何て身体を張ったアピールなのでしょう。人間は常にその誘惑に負けてしまう。だからこそ権力には監視が必要なのだ! と。


ええ、まったくその通りであります。