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行き場のないイギリス外交の最後の砦?

コモンウェルスの未来。



http://sankei.jp.msn.com/world/news/131114/asi13111422390003-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/world/news/131116/erp13111608360000-n1.htm
これはキャメロンさんやっちゃったなぁ感。

【ロンドン=内藤泰朗】大英帝国から独立した旧植民地諸国などでつくる英連邦首脳会議が15日、スリランカコロンボで始まった。英国のキャメロン首相は14日、英BBCテレビで議長国スリランカが4年前に終結した内戦時に「大きな罪を犯した疑いがある」とし、首脳会議の議題にすると表明し、スリランカのラジャパクサ大統領は猛反発している。同国の「人権侵害」を批判して3カ国が欠席するなど、異例の幕開けとなった。

 英連邦を構成するカナダ、インド、モーリシャスの3首脳が出席を見合わせたが、キャメロン氏は「スリランカ政府軍が内戦末期に市民を標的にした疑いがある戦争犯罪は捜査されなければならない。問題は多いが、英国が中心的な役割を果たす重要な首脳会議をボイコットすることは論外だ」と語った。

http://sankei.jp.msn.com/world/news/131116/erp13111608360000-n1.htm

まぁそもそも論で言えば、伝統的にこの『英連邦首脳会議』ってイギリス王室外交の舞台なんですよね。戦後以来のイギリスという国家にとっての主要な3つの外交サークル――すなわち「アメリカ」「ヨーロッパ」「コモンウェルス」――の中でも、イギリス「政府」としてはずっと前者二つを優先してきた。そんな中で『政府』と『王室』はこの会議においてどちらが主導権を発揮するか、というのは長年水面下で争われてきたんですよね。その結果余りものというわけではありませんけど、コモンウェルスは王室の舞台、というのが続いてきたわけであります。まさに連邦の象徴である「我らが女王」を敬う舞台として。

 英連邦は2年に1度、首脳会議を開催しており、今回は87歳の女王の名代としてチャールズ皇太子(65)が会議の開幕を宣言した。女王の後継者への道を歩む皇太子の晴れ舞台となるはずだったが、人権問題に話題をさらわれた形だ。

http://sankei.jp.msn.com/world/news/131116/erp13111608360000-n1.htm

そんな歴史を持つ『英連邦首脳会議』で、折角のチャールズ皇太子の晴れの舞台がこのザマというのは、正直王室の中の人たちは激おこだったりしないのかと、他人事としてはちょっとwktkしてしまいます。
――ただまぁ、こうした構図になるのもわからない話ではないんですよね。それこそ上記イギリスにとっての三大外交サークルの内、それこそヨーロッパとはもう見事にアレだし、アメリカとも盗聴問題があったりして、政府として外交で存在感を発揮する場所がなくなっているわけで。ならばコモンウェルスに手を出すしかないじゃない。そしてとばっちりを受けるイギリス王室。
結局このニュースの構図はそういう所にいくのかなぁと。行き場のなくなっているイギリス外交。そして、エリザベス女王の時代が終われば再び『政府』が、この会議の主導権を握ろうとすることの布石だったりするのかもしれない。でもぶっちゃけそうなったらコモンウェルスそのものが崩壊しちゃいそうなんですよね。





しかし、本題とは関係ないんですけど、インドがスリランカのタミル人問題でこういう態度をとるのってものすごいシュールというかなんというか。

 インドを訪問したキャメロン英首相は14日、ニューデリーでシン首相と会談した。キャメロン氏は地元テレビの取材に答え、シン氏が少数派民族に対する人権問題などを理由にスリランカで15日から始まる英連邦首脳会議を欠席すると決めたことについて「決断を尊重する」と述べ、英国としてもスリランカの民族和解に努力する考えを強調した。

http://sankei.jp.msn.com/world/news/131114/asi13111422390003-n1.htm

そもそも原因を作ったのは貴方たちでしょうに、って誰か突っ込まないのか。