「祝う」人たちだけなく、「呪う」人たちにとっても、すっかりクリスマスは本番になっちゃったよね。
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ということでベルリンは大騒ぎだったそうで。「難民」運転の「ポーランド」のトラックが「ドイツ」で暴走なんて。まぁ色々と歴史的経緯から現在の政治状況(シェンゲンをめぐるドタバタ)色々と考えてしまう構図を見い出せてしまう事件ではありますよね。
・国連安全保障理事会は、「野蛮で臆病なテロ攻撃」だと強く非難し、「どのような動機であれ、どこであれ、誰に対してであれ、テロ行為は犯罪であり正当化はできない」と述べた。
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・英警察は、ロンドンの観光名所となっている、バッキンガム宮殿前で行われる衛兵交代式の時間に、周辺の道を通行禁止にする計画を発表した。
・スペイン・マドリードで開かれたバスケットボールのレアルマドリードとブローゼ・バンベルクの試合前に、犠牲者を追悼する1分間の黙祷が行われた。
・各国のクリスマス市で警備が強化された。
この辺は少し前にフランスのニースの事例でも明示されたお話ではありますし、同じく本邦でも似た経験があるように「走る凶器」と呼ばれる自動車は使い方を間違えれば――あるいは「上手く使えば」――それだけでいっぱい人を殺せてしまうわけで。
でもまぁこうした街中のテロ風景って、イラクやシリアを筆頭にして、ある意味で中東世界の日常でもありますよね。だからこそ米軍基地だけでなく、欧米関係者たちがよく通うホテルの前にまで巨大なコンクリートブロックが積まれているわけで。三段打ちが如くの連続(爆薬満載)車両突撃。
ということで結論としては、まさにイラクのように車止めブロックをヨーロッパの市街にも配置すれば事件は防げるんじゃないかな。国境を無くす代わりに車両突撃妨害のための障害物を置こう。国境を無くし(無くなり)、テロに怯える人たち。
でも振り返ると、イラク戦争からアラブの春まで、善き欧米の人たちが目指していたのは中東世界に自分たちと同じ素晴らしき民主主義社会の構築だった。そして今では彼らも同じように車両突入防止の障害物を並べることを真面目に検討している。
――やったね、彼らと同じような世界になりつつあるよ!
まぁもう一歩進むと、怪しい動きをする車両は即照準対象という所まで行くんですけど。
でもそれって「中東を我々のような世界にしよう!」プロジェクトの結末としては正しいのかもしれない。
ヨーロッパが中東のようになりつつあるクリスマス。世界の半分くらいの人たちは呪いだと嘆くかもしれないけれど、世界のもう半分くらいはクリスマスプレゼントだと祝うかもしれない。
祝う人たちが呪いだと嘆き、呪う人たちが祝いだと嗤う。
世界が平和でありますように。