「〇〇なんかに負けないっ!」→「〇〇には勝てなかったよ……」

エロ同人にありがちな展開。



NY爆発容疑者、現場のXマスポスターに反発か IS攻撃への報復とも 写真3枚 国際ニュース:AFPBB News
ニューヨーク中心部で爆発 バングラデシュ出身の容疑者を逮捕 - BBCニュース
ニューヨークで爆発があったそうで。

爆発は午前7時半(日本時間午後9時半)ごろに起きた。現場に居合わせたアンドレ・ロドリゲスさん(62)はニューヨーク・タイムズ紙に対し、「回転式ゲートを通っていたら、爆発のような音が聞こえて、みんなが逃げようと走り出した」と語った。
別の目撃者、アリシア・ウロドコウスキさんはロイター通信に対し、60人くらいの人が走って逃げるのが見えたと話した。「女性が倒れたのに、誰も立ち止まって助けようともしなかった。パニック状態でとても怖かったから」。

ニューヨーク中心部で爆発 バングラデシュ出身の容疑者を逮捕 - BBCニュース

結局は「小規模な」爆発だったそうですけども、それでもすわ『9・11』の再来かと大騒ぎしてしまう辺り、「テロには負けない!」」と叫んできた彼らの心理的変化の帰結を色々と考えてしまうお話かなぁと。先日のロンドンの空騒ぎ*1でもそうでしたけど、アメリカはもちろんヨーロッパでも、幾ら口にする言葉では「変えられない!」と言ってみても、しかし実際の行動では確実に「以前」と「以後」では何かが変わってしまっている。

救急当局によれば、現場がパニックに見舞われるなか、避難中に16人が負傷。うち9人が病院に運ばれた。

 当初の市警の発表によると、午後4時38分(日本時間25日午前1時38分)に、繁華街オックスフォードストリート(Oxford Street)と地下鉄オックスフォードサーカス(Oxford Circus)駅で発砲があったとの通報が複数あり、武装・非武装の警官らが出動。「テロ関連の事件であるかのように」対応に当たった。

 英鉄道警察も、「利用者関連の事案」について調べているとして、同駅とボンドストリート(Bond Street)駅で避難指示を出し、両駅が閉鎖されたと発表していた。

動画:英ロンドンの発砲騒ぎ、「証拠なし」で警戒態勢解除 市警発表 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News

そんなアメリカやイギリスだけでなく、フランスでは戒厳令が事実上恒常化され武装した兵士たちが常在するようになったし、ドイツでも自動車突撃から所謂『メルケルのブロック』が街中に並ぶようになった。ますますイラク辺りの都市の状況へと似ていく欧米大都市たち。彼らは良くも悪くもテロに「適応」しつつある。
ダーウィン先生風に言えば「類似性は進化の強力な証拠」ではあるので、この変化って社会進化論な構図なのかもしれないね。ということは、つまりテロの抑止や被害抑制そして住民感情といった複雑系な状況と要請の果てに生まれている上記のような警察国家な対応こそ、これからの私たちが目指すべき社会なのか?



まぁでも仕方ないよね。『恐怖』というのは私たち人間を突き動かす最も根源的な情動のひとつでもあるわけだから。自己保存な本能と直結とすらいえる。いざ、という時の反応と感情は、やがて私たちの社会を変えていく。
トランプ大統領「ゆるい移民制度見直す」爆発事件受け | NHKニュース
それがいい方向か悪い方向かわからないまま。


テロには勝てなかった私たち。その変化を、進化と呼ぶべきか、後退と呼ぶべきか、それとも適応と呼ぶべきか。
みなさんはいかがお考えでしょうか?