AIONまとめ

対人戦の角度が解ってきたので1.5verが来る前にまとめ。
※ちなみに私はメイン盾です。独断と偏見に満ち溢れています。

ソロ狩りを許容した先にあったもの

AIONのレベリングはPT狩りだけではなく、そのほぼ全期間・全職においてソロ狩り*1が有効に機能する。
まぁ確かにPT狩り必須な状況で起こる悲劇は色々とひどいものがある。
「PT集まるのに数時間掛かった」とか、「たった一人の○○が地雷で時間の無駄に終わった」とか。
そうしたユーザーの嘆きに配慮した良いシステム、という事は確かにできる。


しかしながら、ソロ狩りをシステム的に可能にした結果、
いわゆる「特化職」ほどレベリングだけではなく対人性能に置いても有利な面を生み出してしまった。
例えば、
盾(タンカー)・ヒーラーだけど、公平なソロ狩りの為にある程度の火力を持たせる、とか、
遠距離攻撃職だけど、公平なソロ狩りの為にある程度逃げ撃ちできるようなスキルを持たせる、とか。


こうした措置は、主に特化職の弱点を補う形で行われている。
結果的に、一人でそれなりに完結するようないわゆる器用貧乏な職は相対的に被害を受ける事となる。
ソロ狩り性能だけではなく、その補完された性能が対人でも機能してしまうからだ。


高い防御能力を持ちながらそれなりの火力を持っている職。
逆に高い攻撃力を持ちながらそれなりの防御を持つ職。
遠距離攻撃が可能な上に豊富な禁足鈍足スキルを持つ職。
これらの職が対人戦においても優位に働くのは、こうしたソロ狩りシステムの存在が大きい。


いわゆる「万能な器用職」が弱くて、逆に特化職が強くなっているのはこれが最大の原因だと思われる。

ライン戦*2から見る、遠距離職>近接職の理由

根本的なシステムの話からいけば、遠距離職と近接職の優劣を決めるのは「移動速度の差」である。
遠距離職の射程距離を如何にして詰められるかがこうしたゲームにおけるバランスの根本と言える。
恐らくAIONのライン戦=にらみ合いが起きる理由の半分はこのせいだと思われる。キャラの移動速度が遅すぎて機動戦ができない。
移動中に遠距離職にボコボコにされてしまう。


ライン戦の発生原因のもう一つの理由が一旦捕まると脱出できない、という点にある。
こちらは前者とは逆に近接職の攻撃による足止め効果から発生している。
多数に囲まれると盾職以外はほぼ死亡確定、こうした状況のせいでお互いにらみ合いという形に陥りやすい。
この過度とも言える近距離職の足止め効果は逆説的に、「どちらかというと移動速度的に近距離職に不利」という点の証左となっている。
ソロ狩り仕様の為の遠距離職の豊富な禁足鈍足スキルは、そのまま対人戦での近接職全てに跳ね返るのだ。
結果として、近接職には過度とも言える足止め効果=リターンが付与されている。

ハイドⅡというバランスブレイカ

よく言われるハイドⅡのぶっ壊れっぷりは、上記近接職のデメリットを全て無視できるという点にある。
同職の暴きスキル以外から発見されずに不可視になれ、それ以外の職からはほぼ完全に手出し不可能になる。
また仕様上から暴きスキルが上手く機能することはほとんど無い。(ハイドⅡの再使用ディレイが1分、暴きの同ディレイが10分)
結果的にハイドⅡは、最強の矛であり最強の盾でもある両用スキルとなってしまった。


事実上シャドウとそれ以外の職は別のゲームを遊んでいると認識するべきである。

職別性能まとめ

※同程度の装備・中の人の腕を想定しています。


○シールド
最強の防御性能にそれなりの火力を付けたら、ほぼ最強キャラになった例。
単純な殴り合いではまず勝てる。
かと言って結局の所強いの各自己バフのおかげなので、そのディレイ中(3分〜10分)だとびっくりする位弱い。


○ソード
ザ・器用貧乏その一。
遠距離職との距離を詰める為に一つでは無く、色々な性能(微妙な遠距離攻撃や微妙な防御性能)を用意されたが、
結局それはどれも微妙が故に活かしきれなかった。


○キュア
最強の回復性能にそれなりの火力を付けたら、かなり最強キャラになった例。
しかしながらキュアの存在価値は、他の職には難しい魔法抵抗装備特化ができるという点にある。
このせいでスペル等の魔法職がほぼ完全に詰んでしまう。ひどい。


○チャント
ザ・器用貧乏その二。
遠距離職との距離を詰める為に色々中途半端な性能(微妙な遠距離攻撃や微妙な防御性能)を用意されたが、
結局それはどれも微妙が故に活かしきれなかった。
ちなみに特長であるマントラが微妙に弱いのもソロ狩り仕様の余波だと推測される。


○ボウ
ソロ狩り仕様のメリットを最も多く享受できた幸運な例。
かといって同じ遠距離職のスペル程の万能性はなかったり、またスペル程致命的な弱点も無いので、いまいち地味。
あと隣にシャドウのせいでやっぱりいまいち地味。


○シャドウ
一人別ゲー状態。
かといってハイドⅡがなかったら悲惨な事になるかと言えばそんなことはない。
それ+ハイドⅡなのでやっぱり一人別ゲー状態。


○スピリット
ハイドⅡを除いた最強スキルの一つであるフィアー(数秒間行動停止)を使えるが、
シールドと同様、状況限定な要素が強いのでいまいち現状では活かせない。
他は劣化スペルなので結果的にいまいち地味。


○スペル
ソロ狩り仕様もあって、実際の所カタログスペック上は最強と言える。
恐らく中の人による伸びしろは一番大きい。他の職が究極的に追いかけっこなのに対して、それ以外に最も工夫の余地がある。
そう考えると最強キャラになりえた。
しかし開発が意図したのか偶然なのかは不明だが、魔法抵抗特化装備というもののせいで全て夢と消えた。合掌。

*1:ここでは一人でひたすらmobを殴る意

*2:一定距離をおいてのにらみ合い