構図的には「馬鹿がニコニコ動画やyoutubeに馬鹿な行動を自慢げにアップロードする馬鹿」に近い

馬鹿多目は仕様です。ということでコーラン焼却やるやる詐欺のお話。

今年の追悼式典は、米フロリダ(Florida)州のテリー・ジョーンズ(Terry Jones)牧師が、グラウンド・ゼロ近くにモスクを建設する計画を変更しないかぎり11日にイスラム教の聖典コーランを焼却すると発表したことが影を落とした。
 しかし10日夜、空路ニューヨークに入ったジョーンズ牧師は、11日朝のNBCテレビの番組「Today」に出演し、コーランの焼却は行わないと語った。

米同時多発テロから9年、NYなどで追悼式典 写真6枚 国際ニュース:AFPBB News

あれだけ騒ぐだけ騒いでおいて結局やらなかったそうです。いやまぁ良かった良かったという話ではあるんですけど。なんだろうこの脱力感。
その辺を考えてみるとこのがっかり感は「ニコニコ動画とかyoutubeで馬鹿な行動を自慢げにアップロードする馬鹿」に近い物があると思うんです。
ほんともう「どうしようもない馬鹿」というのは昔から現在に至るまで常に一定の割合で居たわけで。しかし、現代の自由なネット文化と「(売れそうなモノを)知らせる権利」を持つマスメディアの皆様という新たな凶器が幅広く行き渡る状況によって、より馬鹿の破壊力は増したわけなんですよね。


今回のことだって結構早々からこの渦中の人物ジョーンズ牧師が、信者数十人程度しかないほとんど自称「宗教家」だって事は解っていたはずなのに。それでもこうした騒ぎは広がってしまって、
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201009/2010091000869

アフガニスタン北部バダクシャン州ファイザバードで10日、米フロリダ州の教会牧師によるイスラム教の聖典コーラン焼却計画に抗議する1万人規模のデモ行進が起きた。デモ隊は北大西洋条約機構NATO)のドイツ軍管理下の基地に投石し、基地からの発砲を受けた男性1人が死亡した。

http://www.jiji.com/jc/zc?k=201009/2010091000869

しかしこうなってしまうと。
馬鹿が馬鹿なことを叫んで、それを大手マスコミが取り上げて、それに煽られた私たちが大騒ぎして、ついには投石デモを起きて、そして基地内からの発砲によって人が死んだと。
何この嫌過ぎるピタゴラ装置、もしくは負の連鎖は。

誰が一番悪かったか? は意味がない。

確かに馬鹿が一番悪いわけではあるんだけど、それでも最終結果に至るまではいくつもの安全装置があったはずなのに、一体なんでこんな事に。
その意味で解決策として、馬鹿に向かって「馬鹿なことをするな」というのは、正直何の解決にもなりませんよね。だって馬鹿は馬鹿なことをする故に馬鹿なんだから。


もし今回のことを将来への教訓として考えるなら「如何にして最終結果に至るまでの間に上手く安全装置を働かせるか」ではないかと思いますが、皆様はいかがお考えでしょうか?