ざ・まっちぽんぷ

ということでアメリカの議員銃撃のあれ。


過激化した米政治風土、米議員銃撃でペイリン陣営が矢面に 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News
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日本人からすると銃社会云々というお話になってしまうんですけども、その辺はまぁ不毛なので今回そこはスルーで。

 ただ、ギフォーズ氏と同じアリゾナ州選出の民主党のラウル・グリハルバ(Raul Grijalva)下院議員は、政治風土の中毒症状が長く続きすぎたことが、8日の銃撃事件の背景にあるとの見方を示している。同議員は、「この怪物を育てることに力を貸した人々は、冷静になって考え、こうした中毒症状が米国の政治制度を脅かしているのだということに気づいて欲しい」と呼びかけている。(c)AFP/Jim Mannion

過激化した米政治風土、米議員銃撃でペイリン陣営が矢面に 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News

この事件で一番良く言われる犯人の動機が「アメリカの過激になってしまった政治風土」が原因として言われていると。勿論上記WSJなどでは「精神異常性」などともう殆ど言い切っているんですけど、それでもやっぱり一番よく言われるのは前者の方なんです。まぁ個人的には普通に後者だとは思いますが。


さて置き、もし仮にそんな「アメリカの過激になってしまった政治風土」が正しいとして、その原因が誰にあるの?
という事を考えた場合、それってどう見ても「一番」原因があるのは共和党議員でも民主党議員でも茶会運動でも、あるいはそれらの過激な支持者たちでもなくて、マスコミの皆さんですよね。
オバマ大統領叩きにしても、あるいは某ペイリンさんの叩きにしても、端から見て彼らの非難合戦は常軌を逸しているとさえ言えるわけで。よく言われるオバマ大統領のガッカリ感やあるいはペイリンさんの頭の出来具合には確かに同意できる部分もあるんだけれども、しかしそれを敢えてより激しく燃え上がらせようとしてきたのは、どう見ても彼らによる成果なんですよね。
それなのに彼らはしれっとした顔で「政治的憎悪」がそれをもたらしただから止めよう、とか語ってしまっている。
結局の所彼らはそれが仕事であり故に是非などない、ということはまぁ確かに言えるんだけれども、しかしそんなマスコミの皆さんが手のひらを返したように「政治風土の中毒症状を解消しよう」とか語るのは、なんというか気の抜ける話ではありますよね。今更そんなこと言われても。自分たちの手で火をつけて煽りまくってたくせに。


勿論こうした政治風土はアメリカでは結構伝統的な話ではあるんだけれども、しかしそれにしたってブッシュさん以降、なんかもうやり過ぎなんじゃないかなぁとも思うわけであります。叩き過ぎたから、次は持ち上げ過ぎて、そしたら次はまた叩き過ぎる。そんなより過激に過激に、という負の連鎖が。