カレンダーのいたずら

4年周期と5年周期のごっつんこ。



学者が米中の選挙制度を比較 中国のほうが優れている=米報道 2012/11/06(火) 13:51:38 [サーチナ]
ということで、20年に1度必然的にやってくる運命のいたずら――『米国大統領選挙』と『中国共産党全国代表大会』の重なる年、だからこそ見られる愉快なお話。まぁここ数年来政治ニュースヲッチャーな人たちからするとずっと言われ続けていたネタではありますよね。まさかの素晴らしいタイミングによってものの見事に重なる両者の日程。そりゃ比較してしまうのは人間の心理として当然の帰結であります。

清華大学倫理学政治学のダニエル・A・ベル教授は、中国の指導者グループはエリート集団で、多くが各省の省長や省委員会書記を務めたことがあり、豊富な執政経験がある点を挙げ、「中国で米国の保守派政治家サラ・ルイーズ・ペイリン氏やイタリアのシルビオベルルスコーニ前首相、米国のジョージ・ブッシュ前大統領と同じ方式による成功はあり得ない。彼らに基本的な執政能力が不足しているためだ」と話した。

ベル教授によると、米国の候補者は選挙に非常に多くの時間と経費を費やすが、中国の指導者はこれらの時間と気力を政治上の成績と学習に充てる。

また教授は、「米国の選挙制度には短絡的という欠点がある。現世代と次世代の間に利益面の矛盾がある場合、次世代の利益が犠牲になる。これは理論的な問題に限定されず、世界気候問題がその例である」と述べた。

米国の選挙における巨額出費は疑問視されており、大統領選が行われる2012年の出費はすでに約60億ドルに上った。馮華健氏は、「米国の選挙制度は大げさに騒いでいるとも言えるおかしなもので、2つの政党がそれぞれの主張をしている」と話した。

だからこそ、こういう愉快なお話が聞けてしまうわけで。いやぁ何というか素晴らしくポジショントークに溢れた評論であります。そりゃ彼らとしてはこう言うしかないよなぁと。
まぁ勿論上記で指摘されているようなアメリカの選挙制度は欠点が少なくない精度であることは間違いありませんが、だからといって魅力が無いということも当然ないわけで。
その一方で中国さんちのやり方に利点がまったくないとは言いませんが、だからといってそれに魅力があるのかというとやっぱり別問題なわけで。大騒ぎになった薄煕来さんのとか、最近の温家宝さん家族の不正蓄財とか、少し前にも習近平さんの方で似たようなことがあったりしましたよね。現代中国さんちの権力闘争の日常風景。


普段なら気にしないフリをしながらスルーできていたことが、しかしこうして20年に1度の機会だからこそ、その比較を無視できずに自己正当化してしまう人たち。なんというかただでさえ国内問題で色々あるのにタイミング悪いなぁと同情してしまいますよね。