わけがわからないよ

あの辺はいつもそうですよね、なお話。

いやぁ、もう一体何がなんだかさっぱりなお話ですよね。ひょっとしてそれはギャグでやってるのかと。
で、その間にもエジプト-ガザ地区の国境が解放されちゃったり*1、2007年のイスラエルがシリアを空爆したのが原子炉だったってことが今更明かされたり*2、そんなイランやシリアの核兵器関連技術がどこからきたのかって北朝鮮経由で中国からじゃないのかと言われてたり*3、しかしあの辺はいつもそうですよね。わけがわからないよ。
そんな悲喜劇の張本人、じゃなかった主要人物の一人であるオバマさんも上記流れにあるように「67年境界線に戻るべきだ」から「基本的にはその方向にするべきだ」なんて微妙な路線変更をしたりして、それはもう批判されまくっているわけであります。まぁどう見ても彼も関わりたくて関わっているわけではないので、その点ではお互い不幸だなぁと思ったりもするわけですけど。


しかしまぁ幾ら国際世界でもっとも影響力のあるアメリカの大統領といえども、やはり彼もまた国内政治力学の影響からは逃れられないわけで。核兵器のボタンを握っている彼さえも、政治的にレームダックとなってしまえば何もできなくなってしまう。
AIPACだとかライフル教会だとかチャイナロビーだとか。確かにそれはアレな団体ではあるんだけれども、しかしアメリカが正しく民主主義国家であるからこそ、よりその影響から逃れられなくなる。だってそれができてしまったら『独裁』なんだから。
彼は変節してしまったからこそ支持を失ったのか、支持を失ったから変節するしかなかったのか。鶏と卵なお話ではあります。


つまり、こうしたオバマさんの迷走を笑う事は簡単なんだけれども、しかしそれは逆説的に健全さの証明であるわけです。まぁ同時にそれは民主主義制度の限界を意味してもいるんですけど。悲しい構図ですよね。
そして「アメリカの都合に振り回されている」という多くの人びとのもっともな怒りは、やはり悲しいことに、アメリカに頼らざるをえない現状を逆説的に証明しているのであります。


さて、この構図において結局の所、一体誰が悪かったんでしょうね?