あと誰を殺せば世界は平和になるのかな?

ということでカダフィさんがやられたそうです。しかしヤツは四天王の中で最弱……あれ? あと何人残ってる?


リビア国民評議会、カダフィ大佐の死亡を発表 写真11枚 国際ニュース:AFPBB News(画像がちょいグロ)
カダフィ大佐、最後は下水管の中 死亡状況めぐり証言交錯 写真15枚 国際ニュース:AFPBB News
まぁ僕たちのような端から騒動を見守っているだけではない当事者な人びとからすると、さっさと殺っちゃえと思うのは不思議ではないんでしょう。国民評議会の中心もやっぱりカダフィ政権時代の中の人なわけだから。裁判なんかやって、そこであることないこと暴露されても困るだろうし。『死人に口なし』というのは伊達ではない。
「ここで殺っちまった方が後腐れないだろ」 - maukitiの日記
上記日記でも書きましたけど、そう考えるとブッシュさんはやっぱり進歩的な人だったんでしょうね。少なくとも彼は逮捕し裁判を実行してはいたんだから。賢かったブッシュパパは逮捕を諦め、そしてオバマは暗殺した。まぁだからバカとか言われてたんでしょう。ブッシュJrはバカだなぁ。ともあれ、しばらくはこれで後に続く人たちの脅しとなるのは間違いない。シリア等に対して「あれあれー? リビアさんちのようになってもいいのかなぁー?」と頭脳は大人な名探偵のように白々しく言ってくれる姿が目に浮かびます。
私たち日本に対する教訓としては、以前のPKOの中立の問題の時も書きましたけど、もし仮に今回のような事態が日本の近くで起こったとき「私たちはそれに関与するのか?」ということが突きつけられているのでしょう。他ならぬ国連自身が「市民の保護が問われる場合は、部隊の中立はあり得ない」*1と宣言しているように。私たちは市民の保護の為に、その中立を捨てることができるだろうか?


さて置き、やっぱりユーゴスラビアイラクアフガニスタンがそうであったように、本当に大変なのはこれからなわけです。一度介入を始めてしまった彼らの責任。チュニジアやエジプトなんかは口だけ出せば済む話だったんですけども、しかしリビアではそうではない。イラクアフガニスタンで死ぬほど苦労しているアメリカさんなんかは、だからこそ今回は敢えて積極介入の立場を取らなかったんだろうなぁと。そして彼らはそんなアメリカと同じ道をたどろうとしている。がんばれフランス。