唯一、我々が恐れなければいけないもの、それは恐怖それ自体である

昨日の日記を書いた後になってから思い出したんですけど、実は以前から3・11用のネタをメモっておいたのを綺麗さっぱり忘れていました。なので適当に再利用。


東日本大震災:野田佳彦首相の式辞 1周年追悼式 - 毎日jp(毎日新聞)
ということでまぁ我らが野田首相のお言葉であります。うん、まぁ、なんというか関係各所に配慮されたとても日本らしいなぁと言う感じですよね。


ともあれ、個人的にはこの一年『恐怖』することばかりあまりにも先行し過ぎていたなぁという感じであります。まぁ勿論――しばしば、恐怖感のない様を非人間の特徴と描くように――それはそれでやっぱり人間として必要な「あるべき」感情ではあるんでしょうけど、しかしやっぱり私たちはそれだけやっていてもあんまり意味はないのかと思うんですよね。現実に存在する恐怖と、しかし漠然として理屈に合わない恐怖『感』とはまた別物として扱うべきだよなぁと。
その意味で、今の恐怖に揺れる私たちの構図を見ていると、かのフランクリン・ルーズベルト先生の就任演説を思い出してしまうのでした。さすが人気のある大統領は言うことが違うなぁと。さすがciv4に登場してただけのことはありますよね! まぁそんな偉大な大統領される人と一方的に較べるのも何気にひどいかもしれませんけど。

我が同胞たる国民諸君は、大統領に就任する私が、我が国の現状が要求する率直さと決意をもって語ることを期待していることであろう。率直かつ大胆に真実を、全ての真実を語るべき時が来た。我が国の現状に真摯に立ち向かうのを恐れる必要などない。この偉大な国家は必ずや、これまでと同様に耐え抜き、復活し、繁栄する。だから手始めに、私の固い信念について言いたい。我々が恐怖すべきことはただ1つ、恐怖そのものなのである――名状し難く理不尽で不当な恐怖は、撤退を前進へと転換させるために必要な努力を麻痺させてしまう。国民生活が暗黒の時を迎えようとも、率直で活発な指導者に対し、勝利に不可欠な国民の理解と支持を受けた。この危機的な日々にあっても、諸君は再び指導者を支持してくれる。私はそう確信している。

フランクリン・ローズヴェルトの第1回大統領就任演説 - Wikisource

ということで序文だけ。現在の日本の状況に当てはめてみても、かなり同感できるお言葉ではあるかなぁと。
「我々が恐怖すべきことはただ1つ、恐怖そのものなのである――名状し難く理不尽で不当な恐怖は、撤退を前進へと転換させるために必要な努力を麻痺させてしまう。」
そんなかなり有名な一節ではありますけど、ぶっちゃけ野田さんもこれパクれば良かったのに、と適当なことを思わずにはいられません。