「自衛とは許されているものではなく、神から銘じられているものである」な人たち

お馴染みユダヤ律法流生存戦略


イスラエル軍、ガザ空爆でハマス幹部殺害 地上戦の用意も 写真5枚 国際ニュース:AFPBB News
ということでマジヤバスな状況に突入しようとしているイスラエルであります。

 イスラエル軍ツイッターTwitter)の公式アカウントで、「あらゆる選択肢の準備が整っている。必要な場合、イスラエル国防軍(Israel Defense Forces、IDF)はガザで地上作戦に乗り出す用意がある」と警告した。一連の攻撃は、イスラエルが2013年1月に総選挙を控えていることが背景にある。

イスラエル軍、ガザ空爆でハマス幹部殺害 地上戦の用意も 写真5枚 国際ニュース:AFPBB News

上記AFPさんちでは「選挙のため」と纏められていておそらくその通りなんでしょうけども、一方で今回の(ほぼこうなると解っていて)ハマスさんちの方も積極的と言って良いほどに事態をエスカレートさせているので、まぁ気の抜けるお話ではあります。ぶっちゃけてしまえばこうやってイスラエルがバカみたいに暴れれば暴れるほど、しかし彼らハマスのポジションは有利になっていくわけでもあるし。その是非はともかくとして、単純に政治的影響力を増大させようと効率だけを考えれば、そりゃどちらの彼らもこうなってしまいますよね。


まぁこうした構図も『アラブの春』による帰結の一つではあるのでしょうね。エジプトの独裁者が倒れ、シリアのそれも致命的に打撃を受けている。特にシリアからは軍事面でも支援されていたハマスが影響を受けないわけがないと。実際エジプトとイスラエルの蜜月が終わったのと同様に、内戦状態に陥って以来ハマスとシリアさんちも色々揉めはじめているわけで。いやぁほんともう既存の敵味方入り乱れて複雑怪奇過ぎます。
かくして中東のパワーバランスは激変期を迎えつつあると。
そうした中でイスラエルさんちは再び停戦の破綻を機に、ハマスの弱体化と選挙対策として、そんな一石二鳥の為に再びガザ侵攻を画策している。
――ってこれ背景から時期まで4年前*1とまったく同じ構図じゃないですかー!?
そしてあの時と同様に国際社会の一員たる私たちはただただ見ていることしか出来ない。国連もやっぱりとりあえずは見ているだけ*2


「どちらが先に手を出したのか」については不毛な平行線にしかなりませんが、それでもイスラエルさんちのその「過剰な」攻撃に対して非難することはできます。しかし一方で、どこまでいっても部外者である人びとが言っても理解されない境地にあるんだろうなぁとも思ってしまうんですよね。個人的にはこうした構図を見ると、同じくやり過ぎたレバノン侵攻時に、まさにそう批判されたイスラエル国連大使が誠実ともいえる態度でそれを認め、その上で言ってのけた言葉について考えてしまいます。

「われわれが過剰な軍事力を行使していると主張する国々に対して、これだけは言っておく。あなた方がわれわれについて言っていることはまったく正しい」
「それは、もしあなた方の都市がわれわれの都市のように爆撃されたなら、もしあなたの国民がわれわれの国民のようにテロ攻撃を受けたなら、あなた方も、われわれが用いている以上の軍事力を用いるだろうからだ」*3

その可能性を完全に否定しきれない以上、第三者なポジションから、これにきちんと反論するのはやはり難しいなぁと。


みなさんはいかがお考えでしょうか?