尻拭い内閣のおわり

政権交代時の民主党マニフェストに、前任者二人の後始末に、そして石原さんの尻拭いまで。



野田佳彦首相に見た本物の政治家の覚悟。世の中の評価は? 3党首を圧倒した憲政史上最高の解散宣言(1/4) | JBpress(日本ビジネスプレス)
ということで解散だそうで。この方の「憲政史上最高」なお話は持ち上げすぎかもしれませんが、それなりにドラマチックな展開だったのは間違いないでしょう。
民主党三年間の「一度やらせてみた」壮大な実験のおわり。しかしまぁ毎度の事ながら解散コールがすごかったですよね。失敗したら解散させればいいとばかりに「一度やらせてみて」、そして案の定失敗したら引き摺り下ろそうとする。それでいて日本の短命政権を嘆くのだから愉快なお話ですよね。一体何をやりたいのかよくわからねーと思うが僕にもよく解りません。
個人的にはずっと「いっそのこと衆参同時選挙まで引っ張らせれば民主党完全崩壊しそうなのにね」と内心生暖かく見守っていたんですけども、しかし野田さんはきちんと年内にまとめてきた辺りさすがだなぁと思ってしまいます。早めの日程と合わせてこれで第三極の皆さんの準備が整う前にやれそうですし。政権どころか、ふぇぇ民主党そのものがなくなっちゃうよぉ、の一歩手前で踏みとどまった感。
その意味では少なくとも『撤退戦』では能力を発揮する人だったのかなぁと。
こんなことならもっと早くから野田さんを担ぎ上げておけば良かったのにね。しかしそうなると現状が前任者二人のうちのどちらかだった可能性もあるわけで。……結果的に最後が野田さんで良かったのかなぁと思ってしまいます。


与党を経験することでどう見ても3年前よりもマトモになっているのに次の選挙で負けてしまいそうな民主党と、野党を経験することでどう見ても3年前よりバカになっているけど次の選挙で勝ちそうな自民党。ニホンノセンキョッテムズカシイネー。