たぶん有権者は寝てるんじゃないかな

森元さん大歓喜


朝日新聞デジタル:比例投票先は自民23%、民主16% 朝日新聞世論調査 - 政治
比例投票先、自民26%民主13%…第3極失速 : ニュース : 衆院選2012 : 衆院選 : 選挙 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
ということで解散も決まって色々と自民単独過半数だの民主壊滅だの色々皮算用が囁かれるようになっていますけども、とりあえずは上記のように「自民23~26%」「民主13~16%」と出ているそうで。何はともれあれ野田さんのおかげで民主壊滅による二大政党制の崩壊は防げそうで良かったですね。これでその二大政党制の夢に掛けてきた豪腕の人も浮かばれそうです――あれ? オザワさんそれが悲願だったはずなのに何でそんな所にいるのですか?


皮肉はさて置くとして、まぁ票読みについてはもちろん僕なんかにはさっぱり解りませんけども、どちらにしても一つだけ可能性が高いことがあると思うんですよね。ニュース等ではなんかではやっぱり解っていてもあまり指摘されないのでしょうけども。
おそらく、自民にも民主にも絶望した人たちは「どちらがまだマシなクソか」という究極の二択を選ばされるくらいなら、まぁごく普通に「投票しない」という選択肢を採るんじゃないのかなぁと。
今回のアメリカ大統領選挙でもそうだったように、そのどちらの陣営にも絶望した人たちが選択する「投票しない」という選択肢。その絶望と諦観の果てにあるもの。結局のところこの三年間の民主党の失態が証明してみせたのは、第一には彼ら自身の未熟さという点があげられるんですが、しかしそれと同時に「結局別の党を選んでも(ほぼ)何も変わらなかった」という身も蓋もない事実でもあるんですよね。交代する度にかつての自民党時代に似ていく民主党の首相たち。更には私たちが選んだ政治家ではない『官僚支配』という構図を打破するはずが、むしろその影響力はより強くなっているようにさえ見えてしまう。
かくして「だったら投票する意味ってなんだ?」という地平に辿り着いてしまう人びと。


一方で、そんな諦観と裏表にあるのが「既存の政治をぶっ壊す!」という急進的なポピュリズムでもあるわけですよね。その意味では低投票率ポピュリズムって実は紙一重の違いしかないのです。それは一見対極にあるように見えて、実は一周して隣同士にある。既存の政治に絶望した人たちが辿り着く紙一重の差。一発逆転を狙うのか、諦めるのか。そして今回は前回とは違う面が出てしまいそうだなぁと。


まぁその意味で、当初期待されていた『第三極』が何か色々グダグダになりそうなので、今回は、やっぱり低投票率という所に落ち着くんじゃないかと思ったりします。ぶっちゃけ自民民主公明の人たちはそっちの方が都合が良さそうですしね。逆に第三極な人たちはそここそが生命線となるのでしょう。そしてやっぱり風は吹きそうにない。


――あ、もちろん僕は投票に行きますので、皆さんもよろしかったら是非どうぞ。