決められない政治inアメリカ。

史上二番目のレベルで分裂しつつあるアメリカ。


米大統領、休暇切り上げてワシントンに戻る 「財政の崖」期限迫る 写真3枚 国際ニュース:AFPBB News
米国の連邦債務、大晦日に上限到達 特別措置検討 写真2枚 国際ニュース:AFPBB News
ということで『財政の崖』に向けての秒読みが止まらないアメリカさんちでございます。
情報BOX:米「財政の崖」の主要ポイント| Reuters
主な要点についてはこの辺り。
しかしまぁ見事に不毛な争いをやっていますよね。本邦でもよく「決められない政治」が嘆かれていますけども、しかし端的に見て現状のアメリカさんちとどちらがヒドいかというと、ややアメリカさん側に旗が上がってしまうんじゃないでしょうか。
ブッシュ時代からの特別減税の期限切れとオバマケア負担などによる『増税』と、債務上限による「トリガーメカニズム」発動に伴う超『緊縮財政』の開始。つまりそれは財政の『崖』ならないと。
そんなアメリカの新年。まさにカウントダウンですよね! 一体彼らはどんな気持ちで恒例のカウントダウンをすることになるのか。このままだったら全然ハッピーニューイヤーじゃない。


今更ではありますけど、こうして連鎖的にこうして危機が積み重なっていく様子を見ると「明日できることは今日やってしまおう」という大変身近な教訓って大事なんだなぁと身にしみて感じる所ではあります。もちろんオバマさんだけの責任というわけでは決してないんですが、しかしクリントンさんやブッシュ親子さんらのこれまで大統領が先送りにしてきた問題を、やっぱりオバマさんも解決なんてできなかったという現実。最早オバマさんは次の人に爆弾を放り投げることさえできなくなってしまった。



民主党の側は「医療や年金の歳出カットは絶対に反対だ!」と叫び、共和党の側は「増税には絶対に反対だ!」と叫ぶ。
そして中国は「見たまえ、これが『民主主義政治の限界』というものだ」と笑う。


いやぁステキなお話ですよね。ほんともうこちらも他人事ではないんだからしっかりやってくれという他ありません。
せめて他山の石としよう位にしか救いのないお話。