「民主主義の失敗」という象徴を背負わされる国

縮小日記。


http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/40376
そういえば世界最大の民主国家なインドさんちでは、政権交代が起きそうらしいです。

 ガンジー氏率いる国民会議派中心の政権という展望は、確かに胸躍るものではない。だが本誌は、どちらかと言えば不安の小さい選択肢として、そちらをインド国民に推薦せざるを得ない。

 国民会議派が勝った場合は――その可能性は低いが――党の再生とインドの改革に努めなければならない。ガンジー氏は自らの自信のなさを潔く認め、政権運営から一歩退き、現代化推進派を前面に押し出すべきだろう。そのための人材は数多くいるし、インドの有権者の間にも現代化を求める声は高まっている。

http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/40376

でもエコノミストさんなんかは微妙に不満げなのでした。インドさんちといえば常にその民主主義は倒れそうで倒れないギリギリな感じなのでそう不安になってしまう気持ちは解らなくはありませんよね。


一方で、約束された『未来の大国』という括りでしばしば比較され、昨今の中国さんちの圧倒的な台頭と合わせてインドさんちの「そこまでではない」経済成長が殊更に失敗に思えてしまうのはまぁ悲劇なお話ではあります。中国さん自身の「民主主義は欠陥がある」という主張の、それこそ最大の実例がインドだったりするのでしょうし。
ともあれ、幸か不幸か、まさに彼らは民主主義国家である故に仮に失敗したとしても今回起きるように政権交代が期待できる、という意味では、やっぱり多少の問題はありつつも経済的必要を最優先に掛けようとする彼らの考えは、そこまで解らないものでもないかなぁと。
正しく政党政治にあるように、おそらく今回も政権運営にグダってしまえば、以前もあったように連立政権の構築に失敗しそうではありますし。


がんばれ世界最大の民主主義国家。