クリミアの教訓

ウクライナの危機から、それなりに類似性のありそうな東・東南アジアに生きる私たちは、一体どのような教訓を見出せるか?


http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/40443
ということでFTさんちのありがたいお言葉であります。

 だが、クリミア危機は正しい戦いを選ぶことの重要性も示している。昔からの同盟国を守ることは、それはそれだ。だが、ロシアがウクライナで影響力を失うのを恐れたことに西側がそんなに驚くべきでなかったのと同じように、米国はもし中国を挑発することを避けたいのであれば、ベトナムのような国々との関係を強化する際に慎重に事を運ぶ必要がある。

 突き詰めると、クリミア危機は国際政治のより厳しい現実に注意を促す警告だった。ジョン・ケリー国務長官は好んで、ウクライナにおけるロシアの「19世紀的な行為」を非難する。だが、中国のような野心的な強国と、バラク・オバマ米大統領がロシアを指して言った苛立つ「地域大国」が存在する世界では、経済的な絆と国際法だけでは不安定な修正主義を防げないかもしれない。グローバル化はロシアを抑えなかったのだから。

http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/40443

オバマさんの覚悟と、プーチンさんの不覚悟を、決定的に見誤ったヨーロッパ - maukitiの日記
先日の日記でも書いたように、もし私たちが教訓を引き出そうとするならば、やっぱりあのあまりにも迂闊な欧州連合の二の舞は避けよう、ということになるのかなぁと。
アメリカのやる気のなさと、ロシアのやる気を、見事に見誤った人たち。まぁ相手が「何を考えているのか」というのは人類社会における永遠のテーマの一つでもありますが、しかし、どう見てもヨーロッパさんちのそれは逆を行きすぎでありますよね。


私たちはアメリカの覚悟と中国の覚悟のメッセージを、出来る限り(願望ではなく)正しく読み取ることにこそ、あのウクライナ危機を繰り替えさえないことに繋がるのではないかと思います。もちろん相手が読み間違えることもあるでしょうけども、しかし自分たちが能動的に失態を犯すことだけは避けられるだろうから。
その意味で言えば、尖閣など何度となくアメリカ側の言質を取ろうとしている現在の日本のやり方はそれなりに安心できるものではあるのかなぁと。靖国などでナショナリストと内外から呼ばれる安倍さんではありますが、
「幻想」に基づくオバマ外交 WEDGE Infinity(ウェッジ)
しかしまぁ上記ウクライナでの失態を犯した欧州連合や、あるいはオバマさんの「幻想(願望)に基づいた」それより、少なくとも外交政策の面ではずっとマシではないかなぁと思ったりします。というかどう見ても欧米がアレすぎて以下略。