ただひたすら「追加の金は払いたくない、払いたくないでござる!」と言ってるだけ

「元の値段」を知らないことの不幸と幸運。


地デジ移行したテレビ局が言えた義理か XPサポート終了に、報ステ女子アナ「無料交換してくださればいいのに」 : J-CASTニュース
そういえばXPのサポート終了宣言で、案の定というべきか、愉快な発言が色々と出ていたそうで。まぁこの人に限った話ではなく各方面から色々と愉快なお話が。一部のどうしても過去のシステム上必要な人たちは除外するとしても、ほとんどの人はそうではないよなぁと。ただゴネているだけ。

報道ステーションでは8日、国内では未だ1225万台が未更新のままだとして、サポート終了に困惑する個人利用者や地方自治体、企業の声を紹介した。それを受け、サブキャスターの小川彩佳さんが「お金が大変ですよ。無料交換してくださればいいのにって思っちゃうんですけどね」と、サポートを終了するのならば最新版を無料で提供すべきとの見方を示した。

地デジ移行したテレビ局が言えた義理か XPサポート終了に、報ステ女子アナ「無料交換してくださればいいのに」 : J-CASTニュース

まぁなんというか愉快な人たちではありますよね。
ただ、PCの性能がもう一般的使用(ブラウジングやオフィスなど)に際して最低限必要なラインに達してしまった以上今後は買い換え需要が起きる可能性も低く、こうした事態は益々増えていくのでしょう。次は7のサポートの切れる2020年でしょうか。
その時、当たり前のこととして許容できるのか、あるいはまた同じような騒動を起こしてしまうのか。人は進歩するのかしないのか。


ともあれ、この騒動は現代の日本にあるような問題をとっても可視化したものだとも思うんですよね。つまり、目に見えないところで負担されている隠された『費用』があることを理解しようとしない。話題になったスマホの機種変なんかも限りなくゼロかマイナス円だったのも、結局利用者が負担しているわけで。
――それは決してタダではないはずなのに。サポートを伸ばす選択肢の裏にはあるのは、どちらにしても別の個所(それこそ初期購入費など)でのコスト負担増でしかないのに。
それこそ「OSの値段を上げてもいいから延長しろ」というのならばまだ理解はできますけども、しかしそのレベルですらない。多分パソコンを買えば勝手についてくるだろ的な考えでいるのでしょうね。無知の無知。僕としてはサポート期間短くしていいからその分安くして欲しい派ですけど。
そんな風に、知らないことを知らない多くの私たちはそれは善意や努力によって賄うことのできるサービスの一環としか考えられない。あるいはそれが当然だと思っている。端的に言えばそうした振る舞いは、自分では費用を負担しようとしない癖に、自分以外の誰かに費用を負担させることを望む『タダ乗り』行為でしかないというのに。いやまぁ確かに合理的ではありますけども。


彼らが本当に無知(サポート継続にそれなりに負担の掛かることを理解していない)なのか、それと大きな声で泣き叫びながら床に這い蹲り手足をバタバタさえすれば誰かが与えてくれると信じているのか。
どちらにしてもそうした行為というのは、まぁ端から見て誉められるような行為では決してないことは理解しておく必要がありますよね。


彼らが悪いんじゃない、無料だと勘違いさせた「優しくて」「おトクな」社会が悪いんだ。