父は(時代環境が)偉大なり

そういえば、と昨日に続き父ネタ。


韓国 MERS感染者増え122人に NHKニュース
韓国さんちのMERSは大騒動だそうで。まーずあたっくin韓国。
韓国の弱り目に祟り目 – アゴラ
まぁなんというか、確かに色々踏んだり蹴ったりだよねぇと。この辺はなまじ(もちろん議論はあるにしても一般には)「偉大」とされる父の跡を継いでしまった故のハードルの高さが徒となってしまっている感があります。逆に、就任当初似たような境遇だと比較されていた安倍さんはむしろ一期目失態とついでに前民主党政権時代の比較される分結果としてハードルが低くなっているのは、愉快な風景かなぁと。

朴大統領は経済政策云々する前に目の前に次から次へと起きる問題の解決に時間が取られ受け身の対応がずっと続いていることも懸念材料の一つです。私が気になるのは韓国で問題が起きれば常に朴大統領が出てくるのですが他に人はいないのでしょうか?同国の憲法では首相の役目は大統領の補佐となっており、ある意味、大統領に権限が集中しすぎているため、対応しきれていないのが実態だと思います。

韓国の弱り目に祟り目 – アゴラ

まぁこれが尚も続く事情は解らなくはないんですよね。実際、韓国を現在の所にまで引き上げた人こそ父朴大統領の手腕だったわけだから。政府による徹底的な大企業集中に、輸出志向。とにもかくにも強権な独裁によって支えられた経済発展。韓国の経済発展の理由について、(日本の支援云々はさて置くとして)その手腕こそが大きな要因だったことはやっぱり間違いないわけですよ。
ところがまぁ、翻って民主化しそれなりに発展を遂げた現代韓国ではもちろんそんなかつての国内政治及び経済政策ができるはずもなく。ネット情報誘導やら情報院のスキャンダルやらで、偶に強権さの片鱗を見せたりもしますけども、まぁ案の定大批判に。
――しかし、それなのに、偉大なる父の経済的成功とはどうしても比較されてしまうっていうね。
挙句には朴正煕さんとも縁のある大韓航空でナッツ事件すら起きて、大企業との距離も微妙(そもそもあの事件批判のもう一つの軸は韓国大企業に多い同族経営のガンであって、そうすると大企業の娘でありついでに大統領の娘でもある彼女)になってしまうっていうオチ。



ということで手腕云々というよりは権限集中の果ての踏んだり蹴ったり、というのはその通りかなぁと。時代の空気にも恵まれていた父と、まったく逆風の娘という点では特に。


がんばれ韓国。