この期に及んでロシア擁護をする国会議員もそうさ! 必ず存在する!

人の夢(日露友好)は終わらない、んだなあ。



鈴木宗男氏「ウクライナは停戦を」 欧米の武器供与停止も訴え:時事ドットコム
ここまで一貫しているのは、いっそある種の誠実さを感じてしまうよね。

鈴木氏はウクライナについて「鈴木宗男が(横綱の)照ノ富士にかかっていくようなものだ。どんなことをやっても勝てない。武器供与をやめれば収まる話だ」と指摘。停戦により「世界がスクラムを組み、もとの安定した状態に持って行くのが一番賢い外交、世界平和に向けての道だ」と主張した。

鈴木宗男氏「ウクライナは停戦を」 欧米の武器供与停止も訴え:時事ドットコム

まぁその通りなんですけども、それを言ったら世界の全てはアメリカの言いなりになるしかないわけで。
鈴木宗男さんの来歴にはあまり詳しくなくムネオハウス位しか知りませんけども、まぁ「アメリカに逆らってはいけない」と言っていないだろうということは予想できます。


それが勝ってる時だけならば別に不思議じゃないんですよ。誰だって風見鶏に流されたりバンドワゴンには乗りたいし、「勝つ方につく」のは実利的な理由である程度まで説明できてしまうから。
――ところが勝っている時だけでなく、盛大に反転攻勢を食らっているこの状況下ですら彼はそれを言い続けている。カジュアルじゃないガチな親露派という感じで、これまでもずっと彼は同様の発言を続けてきたわけですが、むしろ今この瞬間の態度こそが個人的に驚きというか感心しております。
大国=核保有国に逆らわないこそリアリズム()だ、なんて愉快なことを開戦当初に仰る自称現実主義者な方も本邦に一杯いましたけども、彼ら彼女らが現実を前に沈黙している今ですらブレずにいる鈴木宗男さん。なんなら横でジャガイモ掘ってるルカシェンコよりも親露派じゃない?
その意味で反米や反体制をこじらせた大多数の有象無象とは一線を画したガチな人だったんだなあと、素朴な驚きがあるんですよね
いやまぁ、北海道という因縁の大地で自分の政治生命のほぼ全部をベットしてきた故に、単にサンクコストで引くに引けないだけだろうと言うと身も蓋も無いんですけど。



といってもまぁ幸運なことにこうしたガチ親露派な政治家というのは本邦では後は鳩山さんくらいで、そこまで影響力があるかというとそうではないし、
もっと言えばヨーロッパの親露派極右勢力など――特にドイツなんかには一杯いるわけでしょう。
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その意味で殊更にこうした直接自国に損失をもたらす『売国』とまでは絶対に言えませんけども、結果としてほとんど完全に外国勢力の代弁者となっている政治家が居るのは珍しいことではない、というのはウクライナ侵攻で得た新たな知見というべきなのかもしれないなあと。
おそらくは、まさか売国奴のような邪悪な企みからではなく、本気で善意から自国とロシアとの平和的関係を望んだ果てにあったものが「ロシアによる不当なクリミア併合とウクライナ侵攻を擁護する自分」だったなんてね。




人生を掛けた目的である「ロシアとの平和と友好」が本人のまったく与り知らぬところで潰えてしまった人たち。
そのロシアが苦境に陥ることでこそ、尚も擁護を続ける彼ら彼女らの本気具合が露になるだけでなく、『平和』『友好』とはほど遠いポジションに立つことになっているのはまぁ本当に皮肉な話だと思います。これは愉悦部待ったなし。
そもそもロシアとの関係にそんなもの見出そうとするなんて、ただただ見る目が無かっただけだ、と後知恵や結果論で言うとやっぱりこちらも身も蓋もありませんけど。


世界が平和でありますように。