謝辞

2022年は大変お世話になりました。2023年もよろしくお願いいたします。



年末は珍しく風邪で完全にダウンしておりましたので遅ればせながら。普段喉に症状が出ることは少ないので、すわついにコロナかと思いきや数日で復活したのでまだ免疫はなさそうです。
ということで昨年後半辺りから生活スタイルの変化ですっかり日記を書く時間が減ってしまった当日記ではありますが、まだやる気はあります。たぶん……。艦これやFF14などソシャゲやネトゲを減らしたことで、むしろコンシューマやインディーゲームなどに手を出しまくり可処分所得が明確に減ってるが多分最大の理由。
今は今更ながらライザのアトリエに手を出しています。最近のJKなのでマリーとエリ―で脱落して以来です。一番好きなアトリエシリーズは、『黒い瞳のノア』(違う)と『まじかるアンティーク』(違う)と『蒼い海のトリスティア』シリーズ(違う)かな!


その他に投稿が減った理由は大きな理由の一つとしては、ウクライナ戦争が誰もが予期せぬ形で始まったことで、こちらでも良く紹介している専門家の方々の勉強になるお話を目にする機会が増えて、個人的な関心がありながらもあまりにも世間一般的な話題となってしまったことでわざわざ素人が言及する理由を見失っているという構図が大きいかなあ。
これは個人的に戦争による本邦社会の変化で意外だった最も大きな一つで、ここまでウクライナ侵攻に関心がもたれ続けているのはかなり驚きではありました。所謂「支援疲れ」というのは戦争当初からずっと言われ続けていますけども、欧米だけではなく本邦でもその機運は一部のアレな人たちからしか聞こえませんし。
ただ元々フクヤマの『歴史の終わり』で国際関係に興味を持った自分としては、『9・11』に並んで世界を大きく揺さぶっているイベントとしては人生で最も大きなそれをリアルタイムで目にしているのだから、もっと何か同時代評なコメントを残していければと思ってます。というか2023年にもなってこんな日記を未だに続けているのはそういう理由なわけでもありますし。


ということではてなが続く限りは当日記もしつこく続けて行くつもりではあります。今後も自分の妄言が誰かの考えるヒントになればいいし、偶にヒットが打てるくらいの8番打者な気持ちで生暖かく見守っていただければと思います。
みなさまの今年が良い一年になりますように。
 
 

通常日記

手抜き日記。

 

 

  • (日曜に想う)踏みにじられた命の価値を取り戻す ヨーロッパ総局長・国末憲人:朝日新聞デジタル
  • 「ロシア軍の占領下、戦闘がいったん収まった空間で、恣意(しい)的に殺害されたのである」
    • 戦後日本が掲げてきた平和主義の終わり、という感じだよねえ。もちろん過去の歴史をさかのぼれば幾らでもあったお話ではあるものの、しかしそれは現代世界=ヨーロッパでも尚続いている物語であるということが明らかになってしまった。
    • 戦争をせずとも住民は虐殺されてしまうという悲しいお話。そして更に悲しいのは私たちはそれを止めることができない。

 

 

 

 

 

 
 

通常日記

手抜き日記。
 

 

  • 国家安全保障戦略の要旨: 日本経済新聞
    • あーあーもう戦後秩序はめちゃくちゃだよ。もはや(冷)戦後ではない。
    • でもまぁ(中国やロシアだけでなく、アメリカやヨーロッパの方も見ながら)これが世界のトレンドだもんね。バスに乗り遅れるな!

 

 

 

 

 

  • 習氏のロシア・コンプレックスと水面下の経済支援 - WSJ
    • 中国ロシア関係というのは、一見素人目にはアメリカを挟んでの「敵の敵」で仲良くするモチベーションがありそうで、かといって実は仇敵でもあり、まぁ素人としてもあるいは国内外の専門家の話を聞いてもちょっとよく解らない、現代の国際関係の最大の難問の一つでもあるよねえ。

 

 

 

 

 

 


 
 

あなたが知らない誰かが信じている物語

みんなも自分にあったポケモン物語を見つけよう!



ドイツのクーデター未遂、陰謀論と極右共鳴 民主主義試練: 日本経済新聞
ドイツで面白い事件があったそうで。

2017年に謎の人物「Q」ネット掲示板に投稿を始め、米国を中心に拡散した陰謀論であるQアノン。「ディープステート(闇の政府)」が世界を操っているなどと主張し、著名人を小児性愛者と決めつけたり、新型コロナウイルスに関する偽情報などを広めたりしてきた。

トランプ前米大統領の支持者らが賛同し、21年1月に起きた米連邦議会占拠事件にも信奉者が加わっていた。

ドイツのクーデター未遂では、極右勢力「ライヒスビュルガー(帝国市民)」が関与した疑いもある。独検察当局は事件の思想的な背景について「Qアノンのイデオロギーと帝国市民の物語からなる陰謀神話の集合体」と分析する。

ドイツのクーデター未遂、陰謀論と極右共鳴 民主主義試練: 日本経済新聞

これって割と2022年の現代世界の縮図って感じで興味深いと思うんですよねえ。アメリカもドイツも、そしてウクライナに侵攻したロシアを見ても。


2400年前にプラトンが看破したように、コミュニケーションの動物である私たち人間は今も昔も他人の物語によって様々な形で突き動かされていく。あるいは自分が理解している世界についての物語を使って、善意や悪意から相手をなびかせようとする。
それはただ事実かどうかが重要なのではなく、心を揺さぶるよくできた物語であればあるほど効果的なんですよ。
物語はどこに消えた? - maukitiの日記
これまでの日記でも何度か人間社会における物語=ナラティブのネタを書いてきましたけども、例えば上記日記でも引用しているユヴァル・ノア・ハラリが「人類を一つにするために 新しい物語を作る必要がある」と述べているようなポジティブ未来の為の物語であると同時に、それは物語によって社会が分断へと向かっていくネガティブな未来の可能性でもあるわけで。
一方で、まぁ今回のドイツの「Qアノンのイデオロギーと帝国市民の物語からなる陰謀神話の集合体」ってその後者ほとんどそのまんまでしょう。
つまりアメリカを中心に始まった社会の分断をもたらす陰謀論は、ただ世界中に拡散していくだけでなく現地ローカルの要素と上手く融合することでよりよく出来た『物語』となって人びとの心に入り込んでいっている。
その差を分けるのは単純に国民性というよりは、むしろこの物語の融合が上手くいった・不幸に上手くいってしまったからこそ、ドイツのように陰謀神話が力を持ってしまう点が大きいのでしょう。
例えば反ワクチンだった人がほとんどそのまま親ロシアな言説になびいてしまうように、政府やマスコミが大々的にウソをついているという物語においては、ワクチン同様ウクライナでもウソをついているのだとすんなり受け入れられる物語が出来上がってしまう。
あるいは現代ロシアがウクライナ戦争にまで至ったのは、西側への不信感とウクライナはロシアの一部であるというそもそもの物語の土壌がロシアに元々あったからなのだろうし。
私たちは、それぞれの場所で、それぞれ自分に都合のいい物語を信じて生きている。科学的な正確さや歴史的な事実というのは、しばしば、あまり重要視されない感じで。



ということで個人的に陰謀論な人たちを見ていて面白いのは、政府やマスコミなどの背景に作為的な陰謀という物語を見出すのはまだ理解できるとして、自分たちの信じるその陰謀論にもあるはずの作為的な物語を見て見ぬフリをしているところだと思うんですよね。
つまるところ、誰もが好きな物語を信じて行動している、という私たち人間の本質――それ自体は基本的にはまったく問題ない――をこれ以上ない程、陰謀論者自身の手で証明してしまっている。
もちろんこの世の全てを疑っていては、それは狂人の域に半歩入り込んでいるようなものであります。
故に私たちは結局、多かれ少なかれ、誰かが始めた物語を信じて生きている。
それこそがこの雑多な世界を理解する最もさえた方法である故に。


しかしそれはやっぱり今回のように、アレな物語を信じて行動してしまうことと表裏一体でもあるんですよね。
……やっぱ物語ってクソだわ! プラトン先生がナンバーワン!


『物語』になびいてしまう私たちについて。
みなさんはいかがお考えでしょうか?
 
 

通常日記

手抜き日記。
 

 

 


 

  • 副議長逮捕、欧州議会に激震 W杯絡むカタール疑惑:時事ドットコム
    • 本邦でも電通を中心に色々炎上中ではありますけども、やっぱりそれって日本特有の宿痾というよりは世界のスタンダードだよねえ。その意味で日本に失望するというよりは、個人的にいつもネタにしている「人類みんないっしょ」な構図でちょっと安心しちゃうんですよね。
    • いやまぁこれまでの気候変動や対中国問題やエネルギー問題等々で散々見てきたように、「ヨーロッパの〇〇はキレイな〇〇!」とか言い出すならそれはそれでユニークなひとつの見識だとは思いますけども。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  • 「認知症が減少」のなぜ みえてきた教育水準との関係: 日本経済新聞
  • 「高い教育水準が認知症を抑える――。データから明るみに出たのは、20代までの学習期間や生涯を通して学ぶ意欲の大切さだ。」
    • 浅学なので知りませんでした。これからもSTEAMに稀によくある不親切なゲームをやって「はぁ~~~何でその説明がゲーム中にないんだよこのクソゲー!!1」と無理矢理頭を使わされて学習して生きていくことでボケ防止にしていきたいと思います。

 

  • 男性向け同人とかに検索避け文化とかがない理由が今更ながら分かった
    • 面白いお話。大体「男性側」とされている論理そのまんまな考えでもあるので納得はできるかなあ。
  • 「あまりにも力技だけで世界が構築されてる」
    • ただ、個人的に単純な性質的な男女差というよりはむしろそうした検索避けという『ルール』が共有されうるか、という点こそが両者を別った原因じゃないかなあとは思います。どちらが良いか悪いかというよりは、内向性と外向性や、布教拡大と教義の正当性を追求するか、とかの差。

 

 
 

通常日記

手抜き日記。
 

 

 

 

 

 

 


 


 

  • 『スプラトゥーン3』内で“中国政府への抗議文”が続々投稿される。このメッセージは何で、どんな背景があるのか? - AUTOMATON
    • 確かにロシアや中国など現実世界で「白紙」を掲げてタイーホはまだ解るとして、じゃあゲーム内で直接的な言葉を使わずに『白紙革命』をやったらどうなるかというのはちょっと興味あるなあ。
    • しかしまぁゲームですらこうやって政治的メッセージが見られるようになるのは、ポリコレとはまた別の方向で2022年を感じられるお話だよねえ。シナリオでなんかそれっぽいことをフィクションで描くよりもずっとメッセージ性強いのはちょっと皮肉なお話。ユーザーが自由に書ける機能のあるスプラこそが、そのディストピアな世界があることをこれ以上ない程雄弁に語っているっていうね。FF14なんかも既にそうですけど、そしてその先にメタバース()な空間での政治的メッセージ(そして陰謀論も)がどう扱われるか、というお話に繋がっていくんでしょうね。

 

 
 

通常日記

手抜き日記。