騒ぎすぎておいて良かった

いよいよ某インフルエンザの感染者数がやばい事になってまいりました。
どう考えても感染者数というよりも、感染者発見数みたいな感じですけど。
どちらにせよ皆さんお気をつけて。


さて、まだ数週間前の話なので覚えてる人も多いと思いますが、
ちょっと前まで政府の中の人やらWHOの中の人やら一部マスコミやらに対して、
「騒ぎすぎ!」とか各所からすごい怒られてましたよね。


初期にあった横浜とか神奈川の中の人と舛添さんのバトルとか、愉快だなぁって思いで見てた人も多いと思います。


別に今こうなったから、あの時批判してた奴ざまぁ! とか言いたい訳じゃないです。
それだとここで話が終わってしまいますし。
以下、「騒ぎすぎ!」問題について少し。


騒ぐのが仕事

上記の批判された組織の多くが、言ってしまえば騒ぐのが仕事。
まぁ確かにその通りです。


しかし、何でもかんでも騒げばいい、ってわけじゃ勿論ありません。
その判断基準をどうするのかが組織トップの仕事の一つと言えるでしょう。


(1)特に目立って動かずに騒がない、その後に事態急変で慌てて騒いで批判祭り
(2)最初からとりあえず騒いでおく、その後に結局何も起きずに批判祭り
結局、上記二つのリスクを較べてどちらがマシか? という話ってだけなんですよね。


当然最初の対応の通りに、
最初騒がなかった時にそのまま何も起きない、もしくは騒いでおいて後から事態悪化ってなれば理想です。
だけど神様じゃないんだからそんなに上手く行く事なんてそうそうない。


もし結果を外した時に起こりえる、(1)と(2)の場合において背負う事になるリスクはどちらが大きくなるか、
これをどうにか判断する事こそ組織の長の仕事なんだと思います。
そんなの所詮責任回避の一貫、と言えば確かにそうなんですけど!

正しい判断、ではなくて、正しい判断基準を

結局今回のような場合に言わなければいけないのは、
「騒ぎすぎだ!」って責めるのではなくて、
「どうして(どんな判断基準で)そんなに騒いだんだ?」って考える事だと思うんですよね。


そしてもし批判するのなら「何でそんなおかしい判断基準でやってるんだ!」って言うべきなんじゃないかと。
未来について誰にも絶対なんて言えないんだから。


まぁ判断基準じゃなくて目先の判断結果だけを見る方が、確かに楽なんですけどね。