戦争を知らない僕達が、戦争を賛成したり否定したり

作業しながらの録画アニメ消化してる時、ほんと偶然に見たテレビ番組。


「僕の父はB級戦犯 〜うじきつよし 戦争を語る父子の旅〜 」
http://www.tv-asahi.co.jp/d-sengen/contents/diary/cur/index.html


毎年この季節恒例の戦争物。
内容としては、
戦争反対なうじきつよしと陸軍大尉だった氏の父が一緒にかつての戦地を旅しながら父をネチネチ問い詰めていくというものでした。
そういえば問い詰め系って一昔流行りましたよね。
「ねぇねぇ、今かつて貴方が人を殺した場所に帰ってきたけど、今どんな気持ち?」とか。
「戦争ってよくないよね? 何でそんな悪い事したの? 今どんな気持ち?」とか。
親子じゃなかったら警察の出番が来そうなレベル。


まぁ内容の突っ込みどころはさて置き、
特に一番面白かった部分があります。


「戦争を知らない若い世代に、戦争は別に悪くない事だ、的な風潮が広まっている」(意訳)と番組内で彼は語っていた。
ここを見て、あーなるほど、と。
この問題を語る上で、言ってはいけない一言が解った気がします。



戦争を知らない世代が戦争を肯定し、
戦争を知らない世代が戦争を否定する。


すごいカオス。
戦争を忘れない事=平和であるとするならば、
この理論でいくと、人類は永遠に戦争を一定期間毎に繰り返さなくてはならなくなる。忘れない為に。
そしてこれまでの人類の歴史とは、確かにそういうものだった。
鬱エンド風です。


以下、微妙に前回日記の続き。

戦争反対と口ばっかじゃアレなので、戦争を知らない世代の私が考えてみる

歴史が証明するように、かつて試みられた人類の恒久平和への試みは全て失敗してきた。
今現在のところ多少の効果を示しつつ、「まだ」失敗していないのは、核兵器による核抑止だけです。


チャーチルさんの言を借りるなら、
「核抑止は最悪の戦争抑止力である、これまでに試みられたあらゆる戦争抑止策を除けば」


しかし万が一これが失敗したら「地球がヤバイ、お前の核で地球がヤバイ」なので非難轟々です。*1
確かにこれは最悪の戦争抑止力です。
何で人類はこんな結論に辿り着いちゃったんだ。


かと言って、人類が「核」についての客観的な是非を語るには当分無理そうです。
今後数世紀のオーダーで核分裂なり核融合なりと付き合っていかなくてはならないだろうから。
重力制御とかマイクロウェーブとかS2機関とかGNドライブとか相転移炉とかの実用が来るのを楽しみにお待ち下さい。
そうすれば念願の核廃絶です。