ワイルド・グーグル

天安門事件の「戦車の男」、中国で閲覧可能に グーグルの検閲中止受け 写真3枚 国際ニュース:AFPBB News
http://www.yomiuri.co.jp/net/news/20100114-OYT8T00355.htm
ぐーぐる先生かっこいい。いいぞもっとやれ的なネット炎上視点で見るとそんな感じ。


やや皮肉的な見方をすれば、「中国の基準による情報統制」も「グーグルの基準による情報統制」も大して差はないのでいつものパワーゲームしてるだけ、という感じはしなくもない。まぁいつだって『ワイルド・スワン』じゃないけど、「圧政暴政」に立ち向かう姿は美しいのだ、と言われれば確かにそうなんだけど。

Googleによると、同社サービスを利用している中国の人権活動家のアカウントが攻撃を受けたほか、Google以外の大手企業も同様の攻撃のターゲットにされたという。

中国オンライン検索市場でGoogleのシェアが拡大、「百度」との差を縮小 | 日経 xTECH(クロステック)

しかしまぁどんだけ間抜けなんだよ、っていう話。中国人権活動家なんて狙うのはそれを目の敵にする組織が真っ先に容疑者になるわけで。他に幾らでも方法がありそうなものに敢えてそれをやっちゃう中国クオリティ。
結局の所、確実に今回の件でグーグルの評判は上がったし中国に責任をおっかぶせる事もできた、そういうわけで元々あったグーグルの理想である「Don't be evil」と現実が見事手を繋ぐ事ができたという御都合主義的なストーリー。やったー誰も傷つかない! なんて安易な展開。



そういえば関係ないけど、

昨年6月の外務省の定例会見でも、グーグルを使ったメールがつながらないとの外国メディアの指摘に対し、秦剛・副報道局長が、グーグルがポルノ情報を流しているとの前提に立ち、「当局の手法は法に基づくもので正当」とはねつけた。

http://www.yomiuri.co.jp/net/news/20100114-OYT8T00355.htm

さすがのグーグル先生には勝てないものの、中国の最大手の検索エンジン『Baidu(百度)』もエロフィルタが弱くてその方面の変態紳士達には有名だった気がするですがどうなんでしょうか。どうもしませんか。