あの時も「史上最強の元大統領」だったらよかったのに

大統領を辞めてからハッスルし続ける、最近日本でも誰かの目標となってそうな、カーターさんのお話。


カーター米元大統領が訪朝、北朝鮮ナンバー2と会談 写真2枚 国際ニュース:AFPBB News
http://www.sponichi.co.jp/society/flash/KFullFlash20100828083.html
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20100829-OYT1T00418.htm?from=main5
ということで北朝鮮で拘束されていたアメリカ人をまたもやカーター大統領が解放したそうです。人権外交って素晴らしい! さすがは最強の元大統領ですよね。
だけどなんか肝心の金正日さんは中国へ小旅行へと行っていたそうで。まぁいい加減ありがたみ薄れちゃってきた感は確かにあります。そして上記記事のように「カーター氏への侮辱」なんて言われてしまうわけですが。
しかしなんかもうパブロフの犬みたいな構図になってる気がします。そのうちアメリカ人を拘束するフリだけで、誰か歴代大統領が飛んでいくんじゃないだろうか。


さて置き、「侮辱」だなんて軽いジャブのような言葉だけでなく「アメリカ人容赦ないな」と思ったのが以下の部分。

 また、今月24日の国務省の定例記者会見では、米国人記者が「イランで拘束されている3人の米市民の解放にだれも派遣しないのか」と質問し、他国で拘束中の米国人との「差別待遇」にも批判が集まる。

http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20100829-OYT1T00418.htm

やだなにこの人かっこいい。きっと言った瞬間は最高のドヤ顔だったに違いない。
よりによってイランの事を持ち出すなんて。明らかにかつてのイランアメリカ大使館人質事件を当て擦ってますよね。あの時大統領だったカーターさんはイラン革命は起きるわ救出作戦は失敗するわ結局人質が解放されたのは大統領退任の日だったりするわで、カーターさんがまさに「史上最強の『元』大統領」なんて言われる由縁の一つなのに。そんなカーターさんにイランの話を持ち出すなんて。


こんな話がある上で「イランで拘束されている3人の米市民の解放にだれも派遣しないのか」なんて言ってしまう記者。きっと共和党員ですよこの人。