炎上はなくなるのか

http://sankei.jp.msn.com/economy/it/100128/its1001280738000-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/economy/it/100128/its1001280738000-n2.htm
http://blog.livedoor.jp/insidears/archives/52179883.html
うーん、特に目新しい事は言ってない気がする。ただ「転載者」に言及したのはちょっと面白いかも。

 その理由について、神戸大学大学院の森井昌克教授(情報通信工学)は「世界中の誰もがネットに書いた内容を見られるという知識を、頭では理解していても条件反射的に生かせていないからだ」と説明。このため、SNSの日記を仲間内での立ち話と勘違いしてしまい、「自分を強く誇示しようという気持ちの高まりから“告白”に至ってしまう」。
 また、第三者が告白文を転載するのは「ほとんど告白する人と同じ動機。つまり自分が話題を作りたい、目立ちたいという意識からだ。もし正義感からならば、本人に注意するか当局に通報するだけでいいはずだ」と言い切った。

http://sankei.jp.msn.com/economy/it/100128/its1001280738000-n2.htm

まぁ正義感(笑)というのはさて置き。それが「本音」ではなく「建前」の一要素となってるのは事実だと思う。勿論それが全てでは無いにしろ、「悪い・馬鹿・犯罪だから非難しても許される」というブレーキ抑制装置。
ただ、そんな要素よりもこうした話が究極的に行き着くのは「インターネットというものを理解していない」という極当たり前の結論。


そこから見ると、
馬鹿な発言を書く人は「インターネットでも許される」と思っているし、
馬鹿な叩きをする人は「インターネットだから許される」と思っているし、
それを転載する人も「インターネットだから許される」と思ってる。


うわーたのしそー。どんだけインターネット許してくれるんだよ。だけど「絶対に許さない」僕たち。



では、誰かが、何かが、こんな「炎上による悲劇」を打破してくれるのか? 
迂闊な人が居なくなればいい? 安易に叩きに走る人が居なくなればいい? 安易に転載して広める人が居なくなればいい? あるいはその全部?


こうした事を考える時に悲劇なのは「心の清い誰かが決心しただけ」じゃ何も変わらないという所。「あいつらは人間のクズだから」と言っても何も解決しない。「転載」するような奴は正義感を振りかざしたクズと言っても何も解決しない。人としての善悪のような倫理観を持ち出すのは意味が無い。あいつらは人間が腐ってるから、と言うのはまぁ楽ではあるけれど、解決には何も寄与しませんよね。