国連に願いを

というわけでフォークランド沖油田のあれ。

フォークランド沖の油田めぐり英国とアルゼンチンの緊張高まる 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News
フォークランド沖油田、スペイン石油大手が掘削計画を発表 写真3枚 国際ニュース:AFPBB News
まぁうちの国でもどっかで見たような絵ですよね。なんとかガス田でしたっけ。概ね、今の世界では相手に理性を求める方が馬鹿を見る、という事なんでしょう。


さて置き、アルゼンチンは国連に助けを求めてるそうで。

■アルゼンチンは国連に介入要請

 3社のうち、英デザイア・ペトロレアム(Desire Petroleum)は今週、試掘作業を開始。これに対しアルゼンチンは、ホルへ・タイアナ(Jorge Taiana)外務・貿易相が24日、国連(UN)の潘基文(パン・キムン、Ban Ki-moon)事務総長と会談し、英国がこれ以上一方的な行動を取ることがないよう、国連の介入を要請した。

 英国側もすぐに反論。マーク・ライアル・グラント(Mark Lyall Grant)国連大使を通じ、フォークランド諸島の領有権は「国連憲章で自決権の原理として保障されている」と主張している。(c)AFP

フォークランド沖油田、スペイン石油大手が掘削計画を発表 写真3枚 国際ニュース:AFPBB News

うん、まったく解決する気がしないですね。なんとかガス田と一緒ですよね。ちょー国連とか役に立たない。


結局の所、こうした状況において誰を味方につければいいのか? という時に考えなければいけないのはどう考えてもアメリカなわけで。
だから「アメリカの安全保障に関わっている」という言葉は世界で最も強力な後ろ盾の一つであるわけだ。
そういうわけでそこまではいかないにしろ、イギリスとアルゼンチンはどちらも国連なんかよりも、より実際的なアメリカの支持が欲しいと思っている。で、そうすると立場上イギリスがどう考えても有利。になると思いきや、アメリカさんには「アメリカはポジションを取らない」と言われてるらしい。
イギリスの裁判所がCIAのビンヤム・モハメドに関する秘密書類の開示を求めたという仕返しで*1


アメリカこわい。とは言うものの怒らせたら意趣返しされるのは自明の理ですよね。
偉い人を怒らせないようにするのは、言いなりとか追従とあると同時に、それ以上に処世術です。誰もがチャベス君やサラリーマン金○郎のように生きれるわけじゃない。


結局の所、「平和的に解決しよう」というとても美しい名目の前にこうした事は棚上げされていく。こんな「臭いものにフタだー!」とするのは、まぁ良くある私達の悪癖ではあるけども、それで世界はまわっていくんですよね。ステキです。そりゃみんな星に願っちゃいますよ、国連なんかよりも。あるいは現実的な力に。