オバマさんのディナーショー

最近おわったあの核安保サミットの話。
まぁ結局ぶっちゃけその辺だと思うんですよね。別に批判とかそういう意味ではなく、単純に社交の場を提供した的な。意味がなかったと言う事は確かにできるけど、そもそもがそれでも誰もが「会話する事」に意味があると思って行ったんだから。パジャマパーティーみたいな。ガールズトーク目的なオバマパーティー。あ、もしかして、パジャマパーティーオバマパーティー掛けてるのかもしれない。天才です。


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 一部では、今回のサミットは兵器級ウランとプルトニウムの廃棄に向けた確かな合意をまとめられなかったとの批判が聞かれる。核拡散という最も厄介な問題を避け、新しい高濃縮ウランとプルトニウムの製造を禁止する国際条約に対するオバマ大統領の呼び掛けにも進展はみられなかった。

 米科学者連盟のアイバン・エルリッチ副会長は「ひどく薄いスープのようなものだ」と述べた。

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そういうわけで、何か誰も得も損もしないような文言に落ち着く。まぁそれもそうですよね。そもそも何かを決めようなんて誰も思っていなかったんだから。
オバマ大統領にとってそんな自分のモテモテ外交を利用しての内向きへのアピールという目的と、本当に話したかった相手(中国とか)とのいい口実になった。そしてそれに釣られて各々も内向きにアピールしたくてホイホイついていった諸外国、という構図であると。そして皆ハッピー。
なのに明らかに失敗して、むしろ行かない方が良かったんじゃないですか的なLoopyとか言われた人も居ましたけど。


核管理徹底なんていうお題目はそれをわざわざ取り上げて語る必要もない。誰もが賛成する。だからよく欧州左派が非難するような「結局アメリカは自分の選択肢を縛るような条約は批准しない」なんて批判も発生しない。
そんな成果を強くアピールすることはまぁ確かに一つの政治ではあります。というわけで彼の目標である「核なき世界」にとっての当面の問題はどう見てもイラン問題なので次が本番です。制裁内容が決まるその時にこそ、本当にオバマ大統領の独自性が問われると。本当にチェンジできるの?と。シリアがヒズボラへ対イスラエル用にスカッド譲渡のニュースとか流れてすごい怪しい気配ではありますけど是非がんばってくださいという思いです。