ポリティカルコンパスの使い方がわからない

この前の死刑議論の日記書いてる時も思ったんですが、ポリティカルコンパスってあるじゃないですか。「1:同意する、2:やや同意する、3:あまり同意できない、4:まったく同意できない」とか答える政治的経済的ポジションの判定に使うあれ。そんなポリティカルコンパスの正しい使い方が昔からずっとわからない。


あれって自分みたいな、優柔不断というか決断力の無い人間というか、チキンハートな人がやるとほぼ完全に傾向や党派性の薄い中央付近に収束しますよね。だって例えばそんな死刑制度についての回答で「完全に同意」することも「完全に反対」することもできないから。ていうか消極的賛成はともかくそこまでハッキリ言い切れるのって、どれだけ自分の価値観に自信があるんだよって言う気持ちになります。
いや別にそこで言い切ってる人達をdisってるわけじゃもちろんないです。むしろ尊敬します。その決断力に。


よく質問にあがる代表されるような大きな政府小さな政府の議論や、夫婦別姓表現の自由、道徳観などなど、そのほぼ全ての議論において、どちらかが正しいなんて確信はほぼ常に当然持てない。そこで議論されている以上、当然どちらにもそれなりに正当な言い分はあるのだろうし、また自分の知識認識にそこまで自信があるわけではない、と思うから。
だからもちろん自分自身の価値観や性向はあるにしても、その反対側に立つ意見を無視してまで自分の意見を通して積極的賛成を打ち出せるかというと、まぁできないわけで。そして僕はまた消極的賛成と消極的反対を選択する。


そういうまぁよく言えば中立的で、悪く言えば相対主義的で、ぶっちゃければチキンハートなお話。
で、それはつまり某ポパーさんに言わせると、

相対主義とは、何でも主張できる、ほとんど何でも、したがって何も主張しないという立場」である*1

すごく耳がいたい!