今回一連の尖閣諸島問題で改めてわかったこと

まぁなんというかこうした表に出てくるような*1直接にあからさまな「悪意」に晒されるのも日本にとって久しぶりな話ではありますよね。で、そこで何を私たち日本人は学んだのか? というと、それは中国がことさらに覇権主義的だったとかあるいは日本政府の弱腰っぷりだとか、等々色々あります。
でもそれよりも結局のところは、悪い人に絡まれても国際社会は誰も助けてくれない、というごく当たり前の事なんだと思います。


9.11の時もアメリカやヨーロッパの人々が「警察を呼んで悪い人を逮捕してもらおう」的な事が当時言われていたらしいけれども、でもそんな「世界の警察」なんてものは存在しないわけで。よく国連に多大な幻想を持ってる人も日本にも多いけれども、国連だって当然何もしてくれない。
だから今回も日本がまるっきり当たり屋のようなヤクザまがいの事をされたとしても、誰も助けてくれない。この世界に警察なんて居ないから。勿論「中国は悪い奴だ!」ということはアメリカでもヨーロッパでも中国周辺のアジア諸国でもそうした声は上がったけれども、でも、誰も、何も、してくれない。ただヒドイ話だと言うだけ。


その中で唯一実効性のあることをしてくれたのがアメリカという同盟国なわけで。「尖閣諸島日米安保の対象の範囲内である」と。いやー同盟って本当にありがたい話ですよね。つい最近まであんだけ酷い扱いだったのに。勿論それはアメリカにとっても警察気取りとかそういう理由よりも、もっと即物的な理由で。
つまるところ、現在の国際社会においては、誰かタチの悪い人物に絡まれても誰も助けてくれない。
これまで歴史上ずっとそして世界中のどこにでもあったものが、ついに再び日本周辺までやってきたと。忘れていたはずの悲しい現実がついにここまで。

*1:これまでも当然あったんでしょうけど、そこは上手く(なぁなぁ)で自民党政権がやってきたわけで