どうしてこんなになるまで放っておいたんだ!(AA略

ほんともう一体どうしてこんなことに、な尖閣ビデオ流出雑感まとめ。
前回日記:「正義」とか言い出さなかったのが唯一の救い - maukitiの日記


痛いニュース(ノ∀`) : 海保「激励」電話に仙谷氏が不快感 「犯罪を称揚するのか」 - ライブドアブログ
うわーまだまだすごい盛り上がってます。まぁ言っていること自体はそこまで間違っていないんだけれども、しかし怒れる市民に何を言っても無駄ではありますよね。あの流出映像を見て日本人として怒ってしまうのも無理のない話ではありますし。映像パワーすごい。
何が間違いだったって、別に仙谷さんの言動でもあるいは国民の反応でもなくて、そもそもこうした状況になってしまったこと自体だから。

そして誰も得をしなかった

本当に皮肉なお話(そしてよくあるパターン)ではありますけど、こうして流出云々についての犯人探しの話が盛り上がることによって、本来語られるべきであった対中国の外交政策や機密情報の流出防止は国民の関心を失っていくんですよね。そしてついでに政権支持率も失っていくと。ほんとはもっと大事な話があったはずなのに。そんな誰も得をしないいつもの構図。

陰謀論でもイデオロギーでもなかった

ただノープランなだけだった。
以前の日記で「大抵の場合において陰謀論などではなく、単にイデオロギーの違いの問題でしかないんですよ」とか書いてたんですけど、しかし今回の予想の斜め上をいく事態に世界は広いなぁと優しい気持ちになります。某切り込み隊長さんの所でも仰っているように怒りとか呆れるとかよりも、なんかもうただただ「恥ずかしい」感。
かつての選挙の時に彼らが言っていた「私たちに一回やらせてみてください」ってのは(もちろんそれ自体の賛否はあるんだけれども)単に無党派有権者向けの選挙的な一種の煽り文句であって、当事者である彼らが本気でそう思っていいいわけじゃなかったのに。まさかまさかの、言ってる本人たちさえも本気だった、というオチ。言霊ってこわい。

反中→反政府への華麗なる転身

さて置き、今回の日本の世論の流れは、中国共産党政府にとってのまさに中国の古典が教える「他山の石」なんですよね。
よく中国は反日デモを許していても中国共産党政府はその先にある反政府運動に変化することを恐れている、なんてことが語られていますけど、ほとんどそっくりそのままのことが日本で起きている。別に尖閣問題が単に燃え上がるだけならそれはそれで政権にとっては大した問題ではなかったのに、ちょっと管理をミスっただけでこうして反政府運動にまで盛り上がってしまうと。


「何故中国政府は、利用しながらも同時に反日デモを恐れてもいるの?」はつまりこういうことになると困るからなんですよね。Q.E.D.です。