責任取らせたい国と、責任から逃れたい国と、傍観してるだけの国、のお話。
6か国協議の緊急首席代表会合を提案、中国 写真2枚 国際ニュース：AFPBB News
【11月28日 AFP】中国の武大偉（Wu Dawei）朝鮮半島問題特別代表は28日午後5時半すぎから北京（Beijing）の中国外務省で記者会見し、12月上旬に北京で6か国協議の緊急首席代表会合を開くことを提案した。
6か国協議の緊急首席代表会合を提案、中国 写真2枚 国際ニュース：AFPBB News
「緊急記者会見を開く」と発表して様々な人の胸をときめかせた中国さんでしたが、蓋を開けてみればなんというか、すごく毒にも薬にもならないお話でしたというオチ。こんなロマンティック要らなかったのに。
この件から想定できることは、中国にとっては最早、こんな中身の無い「6か国協議再開しましょう」的な提案をする位しか選択肢が残ってないということなんでしょうね。だからこそ、わざわざこんな勿体をつけてあたかも重大発表のような体をなしたと。とても面白いお話です。
まぁ中国さんからすれば、今回の北朝鮮の砲撃の件でもアメリカさんから「中国が影響力を発揮するべきだ」とか言われて、何故か責任を取らされそうな情勢でこうするしかなかったというのは理解できない話ではないです。このまま何もしなかったらやっぱり責任を追及されるのは中国だから。故に望み薄と解っていても、その責任を分散するための、提案をするしかないと。どう見ても米韓は呑む気配ありませんが。
その意味でやっぱり今回も、少し前の日記でも書いた「北朝鮮のチキンゲームの相手は中国」といういつもの構図でしかないと。
さて置き、日本としては、特に何もすることもありませんよね。
今回のような6カ国協議*1が語られる場合においても、日本の影響力の無さを指摘して「日本は孤立している」なんて語られてしまいますけど、いやぁ影響力無くて良かったですよね。あったらあったで中国のようなポジションに追い込まれてしまうわけでもあるから。何故か（ほんとうに何故か）朝鮮学校無償化云々で揉めてる方が、まだマシですよね。
そうしたポジションには確かに色々悲哀もありますけど、しかし今回の件を見る限り、孤立していてよかったね日本なお話であると。まぁそれを自ら望んでそこに立っているのか、あるいは他者からみそっかす扱いされてそこに居るのか、という問題もありますけど気にしたらまけな気がするので気にしないでおくといいです。
*1:正確には「六者会合」だけど、その違い云々はぐぐってください
