毎日が『根拠無き熱狂』な人たち

これもひとのサガか、なお話。


「世界破滅の予言」、外れる 写真5枚 国際ニュース:AFPBB News
うわーバカだー。おわり。
でもそれだけじゃ寂しいので適当に書きます。あ、個人的には別に否定も肯定もする気はないので、やりたい人もやめさせたい人もお好きにすればよろしいと思います。


まぁ彼らをバカだと言うことは簡単なんだけれども、しかし私たちだって大概似たような所にいるわけですよね。毎朝テレビのニュースでやってる、血液型占いや星座占いを誰だって一度は見たことがあるように。それを完全に信じる所まではいかないとしても、何となくその『予言』を受け入れてもいるんだから。故にほとんどのチャンネルでそうした占いが大量に放送されまくってるわけで。
ぶっちゃけてしまえば、「世界破滅の予言」も「星座占い」も、根拠としては大して違いは無いのに。
逆説的に、彼らのような極端な所までに至った人びとを生み出す土壌となっているものこそが、そうした私たちの無邪気な毎朝の占いチェックであるとさえ言える。未来を水晶球で見通したい、というある種普遍的な願望こそが。


その意味で、こうした今回大騒ぎしたアメリカ人も、1999年に大騒ぎしたかつての彼らも、2012年にマヤの予言云々で大騒ぎしている人たちも、スピリチュアルなんちゃらを信じている人たちも、そして毎朝テレビのニュースで占いをチェックしている私たちも、立っている位置としてはあまり違いは無い。
現代社会において偶に「科学信仰」の偏重さを訴える人がいらっしゃいますけど、こうした状況を見ると全くそんな気配ありませんよね。むしろ私たちはそうした「非科学的」なものにこそ、何か超常的で重大な秘密が隠されているんじゃないかと考えている。


そりゃ幾ら科学が進歩した所でオカルトはいつまでたっても廃れませんよね。多分私たち人類は100年後も同じことやっていることでしょう。根拠無き熱狂がだいすきなわたしたち。