イメージエポックさんの『jrpg』なんてまんまなブランドが出してるPSPのRPG。20時間くらいであっさりクリア。その割りに2週間位掛かったんですけど。理由は後述。総評としては、うん、まぁ、普通かな。ということでまぁ色々不満はありますけど、まぁさっくりと終わるので機会があったらやってみるのもよろしいんじゃないでしょうか。絵と音楽はそこそこ良く出来てると思いますし。すぐ終わるし。あと次回作がありそうな気配はありますし。これで出なかったらむしろヒドイ。
忌憚のない意見としては、某有名軍事ネタコピペでも置いておこうと思います。
「何がしたかったのかはわかるが、やりたかったことというのはその程度なのか?」
……作ってる人はフランスに縁がある人なんだろうか。
以下ネタバレ
- シナリオ
- ゲーム中でも「都市の滅亡まで○時間」なんて煽りまくるだけあって世界設定はそれなりに面白いと思います。でもそっから先がノープラン過ぎた感が。『jrpg』ってブランド名はもしかして高度な皮肉なんだろうか。
- オープニングはじめ毎回毎回ボス戦に入る直前の小芝居がすごい。『ソードマスターヤマト』で解る人には解る。ひょっとしてこれはギャグでやっているのだろうか、と心配になってきます。「ダークジュブナイルファンタジー」なんて銘打ってるので多分マジなんだと思いますけど。毎回毎回クエストを始める度に「任務を開始する!」ってかっこよく宣言するのは良いんだけど、それが大抵20分おきとかなのでシュールさがハンパない。リゼットさんは1時間に3回も聞かされて一体どんな目で見ていたんだろうか。
- 主人公が指揮官だ指揮官と持ち上げられる割にはすぐに前線ばっか出て行く。一体お前はどこのシャアさんかと。この構図からするとナナイ=リゼットになるので概ね合ってる。実際物語も「後はリゼットの言う通りにする」で進行していく。
- フーリオ君の噛ませっぷりがハンパない。一作品中には大抵こういうキャラが何人か出てくるのが確かに普通なんだけど、容量の関係からかその全てのクズ要素が彼一人に凝縮されていて色々ひどいことになっている。でも逆にそのおかげで出番が増えまくってて、主人公とヒロイン(セレス)リゼットの次に出番が多い。後の仲間がすごい空気に……。
- システム
- シナリオ上仕方がないとはいえ救出任務を延々と繰り返すだけの簡単なお仕事。
- 「A地点まで行って戻る」「B地点まで行って戻る」「C地点まで行って戻る」……タンポポを乗せているような気分になります。睡眠導入がハンパない。各クエストに排他・発展フラグを持たせるとか色々工夫の余地はあったと思うんだけどなぁ。
- 「仲間の空気感がハンパない」と上述しましたけど、多分それはSPシステムが足を引っ張っているのでしょう。仲間たちは死にすぎるとキャラロストするので、メインの物語に積極的に関与させられない。かといってそのメイン以外にシナリオがあるのかというとそれもないんですけど。
- あと取得アイテム名が「●●+1」「●●+2」「●●+3」ってなるのは辞めたほうがいいと思います。確かに正しいんだろうけど、別にそんな所で手を抜かなくても。