一緒にゴールしようねって約束したのに

スイスさんに裏切られたお話。この場合の「ゴール」の意味は概ね某Air的ゴールなわけですけど。もうゴールしてもいいかな?


http://jp.wsj.com/Finance-Markets/Foreign-Currency-Markets/node_301800
スイス中銀がフラン高対策で対ユーロ相場に上限設定、日本の反応に注目| Reuters
ということで私たち日本と同じく、自分たち以外全部沈没、な状況だったスイスさんちのフランちゃんが一足先にゴールしてしまいました。同じ苦しみ(通貨高)を耐えている仲間だと思ったら、いきなりスパートを掛けられて置いていかれた気分に近い。いやまぁかなり逆恨みに近いんですけど。
今後の展開としてはやっぱり、スイスフランという逃げ道が無くなって、より日本円への逃避圧力が高くなることになるんでしょうか。で、そうなると私たち日銀の中の人たちもスイスに続け、なんて言われてしまうようになると。まぁ成功しそうだったらしれっと後に続けばいいし、失敗したらしたで「やっぱり」なんて言っておけばいいんじゃないでしょうか。理論的には「売り介入」である以上、無制限介入も不可能ではないんだけれども、それでも当然限界はあるわけで。
新内閣できてからいきなり試練がやってきちゃった感ですよね。まぁそんな危ない橋を一緒になって渡るくらいなら得意の「注視」してくれた方が今回は安心な気がします。


しかし今回の件が逆説的に証明しているのは、それだけユーロの混乱が致命的なんだろうなぁということでもありますよね。状況が自然に良くなる見込みがほとんどない以上、自分たちの手で最早無制限介入に打って出るしかないのだと。まぁ確かに彼らのその悲壮感溢れる決意はそれなりに理解できる話ではあります。注視してばっかな人を知っているだけに余計に。しかしなんかどっかの無制限違いな潜水艦作戦思い出しますよね。死亡フラグっぽい。